物理学の最も根本的なレベルでは、場所も距離も存在しない

◆悟り・ノンデュアリティ

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日経サイエンス 2016年 03 月号の記事概要から引用:

「ここ」とはいったいどこなのか? 非局在性の不思議
G. マッサー(SCIENTIFIC AMERICAN編集部)

日常生活では,距離と位置は当然の概念だ。だが物理学の考え方を突き詰めると絶対的な位置などというものはそもそも存在せず,この宇宙は非局在的だと考えられると著者は考察する。重力に関するニュートンの考え方は質量を持つ物体が距離を超えて瞬時に引力を及ぼすというものだが,アインシュタインはそうした魔法じみた非局在的な作用を排除すべく一般相対性理論を構築した。曲がった時空から重力が生じ,それが光速という有限のスピードで伝わる。だが同時に,時空が変形するということは時空自体が絶対的な位置を定義できないことを意味し,より深いレベルでの非局在性を導入する結果となった。この相対論の黙示について考えてみよう。

科学雑誌なので、難しい説明になっていますが、ノンデュアリティの立場から要約すると、

・日常生活においては、この世界には場所も距離も存在するように見える。
・しかし、それは見かけのものに過ぎず、
・物理学の最も根本的なレベルでは、場所も距離も存在しない。

ということで、スピリチュアルで言われるワンネスや、ノンデュアリティで語られることと同じ事が、物理学の根本的なレベルにおいても言われています。

つまり、私たちが日常レベルで体験する、この世界の場所や距離や時間というのは、あくまでも見かけ上存在するだけであり、私たちの体験の本質には、時間も空間も存在せず、絶対的な位置も存在しないということです。

なので、ノンデュアリティを深く理解し始めると、世界観が一変するということが必然的に起きることになります。

(日経サイエンスの記事について)

書店などで2016年 03 月号を購入するか、日経サイエンスのサイトで、記事を有料で個別にダウンロードすることができます。ただし、これまで日経サイエンスやニュートンなどの物理学の一般向け雑誌や単行本書籍を通読してきた人でないと理解が難しいかもしれません。

日経サイエンス 2016年 03 月号
http://www.nikkei-science.com/page/magazine/201603.html

日経サイエンス 2016年 03 月号記事ダウンロード
http://www.nikkei-science.net/modules/flash/index.php?id=201603_064

(関連記事)

時間は実在するか?
https://en-light.net/archives/10517

コメント

  1. えいじ より:

    重力波の観測が確認されたニュースやX線観測衛星「ひとみ」の打ち上げなど宇宙の見えないものを観測する手段が確立され、天文学がますます面白くなってきました。宇宙の仕組みは数学で説明可能であとは観測による検証を待つのみと理解しています。その検証が進めば私たちの世界観の変革がますます進むのでしょう。世界観の変革・共通の宇宙観が広まればスピリチュアルの理解も当然となっていくのでしょうね。スピリチュアル・ノンデュアリティの道を進む自分にとってワクワクするニュースでした。

  2. yakumo より:

    > えいじさん

    普段私たちが感じているこの世界が実は見かけとは全く異なった仕掛けになっていることを教えてくれるのが最近の物理学の成果の特徴で、これが面白くて日経サイエンスを毎月読んでいた、ませた中学生でした(笑)

    宇宙の仕組みが数学で説明可能かと言うと、様々な現象を数式化して説明できると思いますが、その数式がなぜそうなっているのかという根源的な理由になると、物理学と数学などの科学の領域だけでは限界があると考えています。

    その先を理解するのは、かつては哲学であり、現代ではスピリチュアルやノンデュアリティであり、直感的理性とも言える領域になります。

    なので、物理学や数学は、私たちの認識が見かけと根本では異なることを教えてくれる道具として非常に有用であるが、この世界の本質を掴むには、物理学や数学という道具を大切にしつつも、それを超える直感的理性の領域に進む事が重要だと思います。

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