吉備津神社

神社

岡山県の一之宮は吉備津神社で、祀神は吉備津彦です。吉備津神社は、かつては吉備国の総鎮守であったのが、のちに吉備国が備前・備中・備後に分割されたため、一之宮としての吉備津神社は、岡山市(備中)と福山市(備後)の二か所にあります。

すぐ近くに同じ祀神で備前一之宮の吉備津彦神社がありますが、こちらは吉備津彦(大吉備津彦命)のかつての住居跡であると考えられています。

吉備津神社、吉備津彦神社はいずれも背後の中山が神体山になり。この山には古墳があり、また太陽を拝み天照太神を主祭神とする黒住教の本部もあり、霊山であることが知られています。

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神社は手水舎付近に鳥居があるのが普通ですが、吉備津神社は手水舎付近には鳥居がなく、手水舎を過ぎると急な階段になり、その先に随神門があります。神社の本拝殿は小高いところに位置します。

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吉備津神社は、本殿と拝殿が一体化した作りになっています。

参拝してみると以外にも、古代から続く女性的なエネルギーを感じます。鳥居がないこと、また神体山である中山には古墳があるところを見ても、神社が作られる前から神が現れる場所であり、のちの大和王権の時代になってから吉備津彦に神様を祀り替えしたような印象です。

もう一方の備前一之宮である吉備津彦神社の方は、明らかに男性的なエネルギーなので、備中一之宮の吉備津神社は古代からの女性的なエネルギーの場であると感じます。

同じ中山を神体山とする黒住教は、天照大御神という女性神を祀ることを見ても、やはり中山は女性的なエネルギーの場であると言えます。

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本拝殿の千木を見ると外削ぎなので、形式的には男神ということなのですが、本殿のデザインは独特であり、優美で女性的な形をしています。これはこの場所のエネルギーに見合うデザインを模索して、結果としてこういうデザインに落ち着いたという印象です。

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奉納の日本酒をここに置くようにしたのは偶然なのでしょうが、神馬さんが日本酒が沢山並んでご満悦の様子です(笑)

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吉備津彦命の父母神をお祀りする本宮社に繋がる廻廊があります。
地形に沿って作られており、全長360mもの長さがありますが、こちらは父母神とのつながりによって場のエネルギーを調整する役割を持っています。

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第2駐車場から見ると、本殿が建っている場所と神体山の位置関係が良くわかります。駐車場は西側にあるので、夕方の天気が良い日には本殿の屋根が太陽に照らされてきれいなので、ここからの眺めもお勧めです。

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