熊本大地震は17世紀に前例があった

熊本地震について、気象庁は「前例がない」と言ってますが、それは近年気象観測が始まった明治以降の事であり、古い歴史をたどると、今回の地震のように中央構造線の周辺において地震が江戸時代初期(17世紀)に発生しています。 以下はAERAの2016年5月2日-9日合併号の記事から抜粋・編集しています。

1625年に、広島・愛媛・熊本・香川で地震が連発します。

同年1月、広島で地震が起き「安芸広島城の石垣・塀・多聞などが崩壊」します。
同年4月、今度は愛媛を地震が襲いました。「伊予温故録」によれば道後温泉が「地震にて塞」がって「松山城主蒲生忠知命して湯神社に祈祷す」とあります。
同年7月には、再び肥後熊本で大地震が起きています。「丁巳雑録」という史料では、「(旧暦6月)17日に揺れ始めて、天守その他城内の建物が崩れ、瓦も飛んで骨組みの木材だけが残った。城中にいた50人ばかりが死んだ。火薬庫が地震で爆発し、跡形もなく吹き散らした」
さらに同年11月上旬には「四国中国大地震」という記録が香川県に残っています(「田宮物語」「長尾町史」)。