守護霊

スピリチュアルカウンセリング

カウンセリングの中で「私に守護霊はいますか?」という質問を受けることが相変らずよくあるので、2006.10.27の記事に加筆して再掲します。
守護霊を説明するのにあたって、まず最初に狭義の守護霊と広義の守護霊について説明します。
というのも、TVなどで語られる守護霊というのが狭義の守護霊であることが多く、狭い理解しか語られないからです。
【狭義の守護霊】
その人を守護する霊のみを指す。ここで言う霊とは霊的レベルの存在のみを指すので、概ねかつて人間として地球上での経験を持つ。神仏、天使、動物およびハイヤーセルフなどは守護霊とは言わない。
【広義の守護霊】
その人の"守護"、"指導"、"計画"を司る存在としての霊・神・仏・天使・動物・精霊およびハイヤーセルフなどの存在を指す。
カウンセリングでお話している守護霊はこちらの方になります。説明から分かるとおり、霊だけではないので、通常は"ガイド"という呼び方をしています。ここでは、狭義の守護霊=守護霊、広義の守護霊=ガイドとして説明します。
ひとりひとりに付き添っているのは 「広義の守護霊」=ガイド です。

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狭義の守護霊の概念しか持っていない霊能者の場合、"守護霊が見えない=守護霊が居ない"ということを平気で言うことがあります。そのため、「人には全て守護霊が居る」という人と「あなたには守護霊は居ない」という人があり混乱を生じています。
確かに、"守護"の役割を持っているガイドの場合は、基本的に表立って現れることは少ないので、守護霊は見えないという人も多いですし、実際見ていてもあまり表には出てこないことが多く、表立って現れてくるのは多くの場合"指導"の役割を持っている存在です。
ガイドは、"守護"、"指導"、"計画"という概ね三つの役割を持っていますが、三つの役割というのは明確に分断できるものではなく、それぞれオーバーラップしているので、1人のガイドが三つの役割を兼任している場合もあれば、3人以上のガイドがそれぞれの役割を時と場合によって分担している場合があり、1人以上のガイドが人間1人に付き添っていることになります。
そのため、1人の人間にずっと付き添っているガイドも居れば、ある経験や学習が必要な時期に表に出て、その時期が過ぎると後ろに下がるガイドなど様々なスタイルで動いています。
これは学校の授業を考えてみると分かりやすく、学生の担任として継続的に担当する先生もいれば、教科ごとの専門の先生がいるのと同じです。
色々な人の語っていることを見ていると、狭義の守護霊を言っている人、広義の守護霊(ガイド)を言っている人、と様々な人がいますが、守護霊という言葉について、複数の定義が存在していることを説明しない(もしくは知らない)ため、守護霊(ガイド)の概念について一般の人が混乱しているのが現実です。
広義の守護霊(=ガイド)の場合は、守護霊といいつつも、神仏・天使などが含まれて居ます。
狭義の守護霊しか概念がない読み手の場合、神仏・天使系ガイドがついている人を見た場合に守護霊が居ないように見えます。

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ここでは、広義の守護霊である"ガイド"の役割について説明します。
"守護"・"指導"・"計画"の3つの役割に分けて説明しますが、これらはガイドの役割の側面を説明しやすくするためにこのような書き方をしていますので、説明者によってはもう少し多面的に書く人もいれば、守護霊という言い方で一つにまとめている人も見られます。
【守護】
守護と言うと外敵から護ってくれるイメージが強いのですが、守護ガイドの役割は、地球上において人間が活動するためのエネルギー場であるプロテクションフィールドを作るといった方がより正確だと思います。
寒さ・暑さから体を守るために衣服を着るように、人間が地球上での経験をすすめるためのプロテクションフィールドを形成するのが守護の役割になります。衣服は着てしまえばあまりその存在を意識しなくなるように、守護の役割もプロテクションフィールドの形成が主体なので、表立って何かをすることは少なく、見えにくいことが多いです。
【指導】
指導ガイドは、人が霊的見地からみてより良い人生を送ることができるようにサポートするのが役割です。
お金や地位などの現世的な事柄については、それが霊的な成長に繋がる場合はサポートしますが、成長に繋がらない場合はサポートしません。
よく、守護霊のサポートがあると運勢が良くなると言われているのは、広義のガイドの指導面のことです。
司るのが指導面ですので、その人の成長のために表立って活動することも多く、霊的な知識を勉強するような場合などは特に積極的になる傾向がありますが、あくまでも人が主体でガイドはサポート役ですので、さりげないやりかたで導いていくのが普通です。
ただし、チャネラーやヒーラーなどのような霊的な仕事を直接するような人の場合は、表立って活動することがありますし、成長のために強制的な動きをすることもまれにあります。
指導ガイドの場合は、その人の成長の段階に応じて、専門的なガイドが来たりすることがあるので、入れ替わりがあることが多いです。
【計画】
人の人生の計画の全体像のコーディネートを行うガイドで、人生の全体の目的に沿った出会いや仕事、住む場所などの選択をサポートします。血統や霊統といったことも扱うので、過去生や未来生に繋がることもサポートします。
人生の計画は、人が霊的な成長の段階ですので、あまりに早い時期に次の段階が見えてしまうとかえって混乱を生むこともあり、そのために、このガイドも見えにくいところがよくあります。

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自分にガイドがいるのかどうかということについては、人間1人には1人以上のガイドがついています。
ガイドは、人間が地球に生まれてくるときの言わば介助役(あるいは親)みたいなものなので、ガイドはかならずいます。ただ、その人の今回の人生の組み立てが霊的な成長が「現世をよりよく生きる」ことで果たされるようなケースではガイドはあくまでも裏方として仕事をして行く傾向があるので、そういった場合は見えずらくなります。
一方で、霊的な仕事を今生で行う人の場合はかなりはっきりと出てくることになります。

コメント

  1. まぶくり より:

    『守護霊』と一言で言ってしまうと単純に=霊。と考えられる方も多いかも知れませんね…
    テレビやマスコミを通してこういった事柄を語る場合、エンターテイメント性を強調すのではなく、正しい知識を万人が理解出来るよう努めて頂きたいものです。
    八雲先生のブログでは、きめ細かく詳しく正しい知識を与えて下さるので読み手としても非常に理解し易いです。
    いつもご尽力下さり、ありがとうございます
    o(^-^)o

  2. ruby より:

    「守護霊」と「ガイド」と言葉を使い分けていらっしゃるわけがやっとやっと理解できたように思います。ありがとうございます。
    ガイドの役割を考えると、狭義の守護霊さんの仕事というのは何なのかなあと思ったりします。「守護」というからには守護専門ということでガイド、つまり「導くこと」はやりませんよということなんでしょうか。狭義の守護霊さんのいない人というのはガイドだけで生きていける人なんですよということなんでしょうか?まだよく理解できてない部分があるみたいです・・・。トンチンカンでスミマセン。

  3. 八雲 より:

    まぶくり さん
    TVなどのマスコミは、あくまでもビジネス(=金儲け)として霊に関する情報を提供しているという側面があるので、「うける」「注目を集める」という情報に偏ってしまうのは、良いこととは思いませんが、致し方ないところがありますね。
    ruby さん
    「狭義の守護霊さん」というのは、存在しないと考えています。
    本来は「広義の守護霊さん」が存在するのですが、見方が狭い場合にそのように(狭義に)見えてしまうということです。

  4. まぶくり より:

    oneness・スピリチュアルの真理への入口…ですかね?
    そこから先は、如何にして本人が追求してゆくか。に、よるのかも知れませんね…。ハチャメチャな言い方になってしまっていたらごめんなさい。
    rubyさんが質問をして下さり、八雲先生がコメントを返して下さった事によって、自分の中での理解がより深まりました。(^-^)/
    八雲先生、rubyさん、ありがとうございました♪
    o(^-^)o

  5. ruby より:

    コメントにお礼を言ってくださるなんて、とっても嬉しいです!まぶくりさん、ありがとうございます。
    八雲先生のお陰で「守護霊」というものがどういうものなのか、すっきりと理解できるようになりました。ありがとうございました!

  6. まぶくり より:

    rubyさん♪
    (^-^)ノ~~

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