節分の豆まき・恵方巻きは大晦日の行事 2017年版

※昨年の記事をベースに、加筆・編集しています

本日は大寒、関東平野では雪がちらついた一日でした。
あと二週間ほどで、節分(2月3日)、立春(2月4日)になります。

節分の豆まき・恵方巻きというと、今では春を迎える行事というイメージが強いですが、本来の意味では大晦日の行事にあたります。

我々が通常使っている暦(こよみ)はグレゴリオ暦と呼ばれます。グレゴリオ暦は、1582年にローマ教皇グレゴリウス13世が制定した太陽暦であり、暦としての精度が比較的高いことと、西洋を中心に広く採用されていたこともあり、現代では世界各国で採用されています。

明治時代に富国強兵の元に西洋化を目指した政府が明治5年(1872年)にグレゴリオ暦に改暦しましたが、それ以前は天保暦という太陰太陽暦(農暦・旧暦とも言う)が使われていました。
太陽暦が、太陽の進行だけを元にした暦であるのに対して、太陰太陽暦は太陰=月と太陽の進行の両方を合わせて作成された暦であるので、私たちが感じる季節をよく表した暦になります。

節分は、太陽暦(=グレゴリオ暦)ではなく太陰太陽暦における行事です。

各季節の始まりの日は、二十四節気では、立春・立夏・立秋・立冬と呼ばれますが、これらの季節の変わり目の前日を節分と呼びます。節分とは文字のとおり、「季節を分ける」という意味があります。

太陰太陽暦では立春の前後の新月を一月一日という一年の始まりとするので、立春は新年という意味も含まれています。

そのため、春の節分は太陰太陽暦における大晦日にあたります。そして春の節分は年の最後にその年の厄を祓って、新しい年を迎えるための行事として行われます。
豆まきは、鬼(厄)を祓うために、豆をまいて追い出して、新年をすこやかに迎えるために行われるものです。

本来関西の風物であった恵方巻はコンビニエンスストアが季節商品として売り出したので、全国的な風物になってきていますが、恵方巻きは、本来年越しの行事として、新しい年の恵方に向かって巻き物を食べることで、福を呼び込むという意味があります。

2017年の恵方は北北西と言われていますが、これは恵方を表す24方位を現代の方位表示である16方位に当てはめた簡略な方位なので、少し誤差があります。

正確には北微西(北からやや西より)方位角 345°になります。(図はWikipediaから引用・加筆しています)

最近は10人中3人が従来型の携帯電話、7人がスマートフォンを持つようになってきました。
スマートフォンでコンパス(方位磁石)アプリを使うと方位角が数値で表示されるので、正確な方位に向くことができます。
スマートフォンのアプリで今年の恵方を表示するというものもありますが、ものによっては簡略化方位の北北西を向くものもあるので、正確な方位を示すコンパスアプリの方がお勧めです。

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