リーダーシップのスタイル

スピリチュアル

リーダーシップというと、率先・指導というイメージが強く、仕事の中でもそういったことを求められることがありますが、率先・指導ではないスタイルもあります。

(1)率先・指導型
こちらのスタイルは、リーダーシップという言葉を聞いたときに多くの人がイメージするスタイルになると思います。こちらでは、リーダーとスタッフでは明確に役割が異なり、リーダーがスタッフに指示を出し、スタッフは指示された仕事をし、リーダーはスタッフが指示した仕事を遂行しているかどうかをチェックするというやり方になります。
このタイプでは、リーダーはスタッフより実務面でも、知識面でも優位であることを常に求められます。社長で言えば、ワンマン社長というのが典型的にこのタイプになります。
仕事の対象が変動しやすく、柔軟にかつスピーディーに対応する場合はこちらのスタイルが向いているので、軍隊の下士官クラスなどは典型的にこのスタイルをとります。
一方で、仕事に関するスキル面では、スタッフは指示されたことを実行することが役割であるため、スタッフのスキルはあまり向上しないというところがあります。

(2)調整・協調型
率先・指導型とは異なり、こちらのリーダーは仕事に参加しているスタッフがそれぞれ、自分の考え方や意見をきちんと持って、自立して仕事をすることを求める形になります。このスタイルでは、リーダーの役割は自転車の車輪のハブのように、中心に立って、それぞれのスタッフの意見を取りまとめて、全体がうまく動くように調整をすることになります。このタイプでは、リーダーは全体の調整係になるので、ある特定のスキルなどでは、リーダーより、スタッフの方が秀でているということが、自然に存在します。社長で言えば、合議型の社長がこのタイプになります。この場合は、スタッフ一人ひとりが、きちんと自立した仕事人であることを求められます。軍隊などにおいても、将官クラスになると、それぞれの専門分野のスキルを統合することが必要になるので、自然と調整・協調型のスタイルに
なります。
仕事に関するスキル面では、スタッフは全体を見た上で自分なりの考え方をすることが要求されるので、自然とスタッフのスキルが向上することがよく見られます。

この二つのスタイルは、どちらが良くて・どちらが優れているということではなく、リーダーに立った人がどちらのスタイルがやり易いのかで決めることが必要です。

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