時間は存在しない、存在するのは今という瞬間

スピリチュアル◆悟り・ノンデュアリティ

時間は存在するのか?と問いかけたなら、ほとんどの人は存在すると答えると思います。
存在するかのように見える時間ですが、究極的には時間は存在しません。
存在するのは、今という瞬間だけです。

人間の根源的な姿である、大いなる存在のレベルにおいては、時間は存在しません。今という瞬間だけが存在します。過去も未来も、今という瞬間に同時に存在しています。
つまり、究極的には時間というものは存在しないということです。

我々が、物質的な経験を行う為に作られた宇宙/地球においては、物理的な時間、空間も存在します。しかし、これらは、大いなる存在のレベルという源から、創りだされたものであり、時間と空間は初めから存在していたのではないということです。

ここで、時間を二つに分けます。物理的時間と心理的時間です。

物理的時間というのは、天体の動きに見られるように、この物理的な宇宙/地球を成り立たせている要素の一つです。現代では、機械で測定することができます。
一見するとあきらかに存在しているかのように見える物理的時間ですが、究極的にはこの世界が実はイリュージョン(幻想)であり、物理的な時間というものは、物質的な経験を行うために創りだされた、非常に良くできたイリュージョンであるということです。

心理的時間というのは、我々が日常的に意識している、過去と未来です。
過去というのは過ぎ去った瞬間であり、過ぎてしまえば、目の前の現実ではなく自分が持っている記憶の中にしか存在しません。そして、過去を思い出すということは、時間を巻き戻しているのではなく、今という瞬間において、過去の記憶を呼び出しているだけのことです。つまり、過去というのは、その人の記憶でしかありません。
未来というのは、まだ来ない瞬間であり、存在していません。未来というのは、人の頭の中にある想像であり(時には、単なる妄想)、それ以上でもなければ、それ以下でもありません。

非常に多くの人が、この心理的時間の中で生きています。人が、「自分の過去にこんなことがあったから、自分の今の人生はこんなことになっている」と言うのは、良く見かける光景ですが、この場合、自分というものを過去に縛り付けて生きているということに気が付く必要があります。

実際に存在するのは、今という瞬間だけであって、これは過去の延長線上に存在しているわけではありません。しかし、多くの人が、自分の記憶上にしか存在しない過去に自分の人生を縛り付けています。

もう一方では、未来という妄想に生きている人も沢山います。「もし~ができたら、自分の人生は良くなる」という想いの中にずっと立ち止まっている人たちです。未来というのは、自分の頭の中の想像でしかないので、この想いには力がありません。現在の状況の言い訳になっていることの方が圧倒的に多く見られます。

つまり、過去と未来に生きている人たちというのは、今という瞬間に目をつぶって、記憶と空想の中に生きているということです。
しかし、存在するのは、今という瞬間だけですから、ここにジレンマが生じます。ジレンマは、その人のバイブレーションを低下させ、大いなる存在とのつながりを低下させることになります。その結果として、思考や知識・記憶に頼るしかない生き方になっていくことになります。

過去と未来ではなく、今という瞬間に生きている人にはジレンマがないので、高いバイブレーション保つことができ、大いなる存在からの知恵や情報を、(多くの場合)直感・インスピレーションという形で与えられます。そのため、思考や知識・記憶を超えたことが出来るようになります。
超えるということの分かりやすい例が、アート(芸術)です。一流の油絵や彫刻などが深い感銘を与えてくれるのは、アートがただの物質ではなく、大いなる存在と繋がる存在であるということを教えてくれます。

あなたが、スピリチュアルな成長を望むのであれば、過去と未来ではなく、今という瞬間に生きることが必要です。

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