目覚めの進み方

◆悟り・ノンデュアリティ

これまで、何度か書いている内容ですが、「一度で目覚めたい」という願望を持っている人が多いせいか、あまり覚えてもらえていないということがあるので、再度こちらに書いておきます。

スピリチュアルな目覚めの進み方に対する願望として非常に多いのが、下の図の赤線のような進み方です。

Process2

これは、一度目覚めた後、その目覚めが継続するパターンです。しかし、こういった進み方は非常にまれな現象でほとんど見られないといってもいいでしょう。なのでこの進み方を期待すると逆に目覚めの進み方が非常に遅くなってしまう結果になります。

こういった願望は、スピリチュアルに最近出会った人や、スピリチュアルな事柄に関する知識が限定的あるいは少ない人によく見られます。これは、書籍やビデオ・TVなどでは、目覚めた瞬間のことが中心的な話題になりやすいため、提供される情報がそこだけに限定されてしまう結果として、読み手がその瞬間を強く期待してしまい、赤線のような願望を作り上げてしまうことが理由です。

実際には、青い線のように、大きく進んだり、停滞したり、時には低下もありながら、全体として目覚めていくという段階を進みます。

進み具合としては、初期の方がむしろ多く進んだ感じになります。初期の進み具合がそのまま継続されるということはあまりなく、その後は比較的ゆっくりとした進み方に変わります。そのため、初期と比較して進んでいないような印象を受けることもよくあります。

トータルでは、緑色の点線のような進み方になるのですが、このように一直線で進むこともほとんどありません。つまり、効率的な目覚めのやり方というものは存在しないということです。これは、目覚めた向こう側の世界は、時間のない世界が基本であるため、無限の時空においては、効率というものが存在しないことが理由です。

目覚めるためには、日々一歩一歩を進んでいくことが一番の近道になります。

ただ、時代の変化として、かつては目覚めるためには非常に長い時間と経験を要していたのですが、ここ最近では、それほど長い時間を必要とはしなくなってきました。上の図で言えば、全体の構図は変わらないが、時間が掛からなくなってきたということです。

そのため、昔と比較すると短い時間で目覚める人が増えてきたので、赤線のような進み方に変化したかのように見えることはありますが、その中身はやはり青線のようになります。

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