スピリチュアルの探究、スピリチュアルの成長において、よく言われることに、エゴの解消というものがあります。
私自身も過去の記事でエゴについて書いていますが、エゴについて良く観ていると、エゴというものが、実は実在しないということが解ってきます。
エゴ的になっている時、それは思考・行動・感情の結果がエゴに見えているのであり、それは存在しているモノでもなければ実在でもなく、思考・行動・感情の結果をそのように見ているだけです。
その、思考・行動・感情を一括りに言うと、観念（あるいは、深く信じていること）になります。観念が、自己という分離的存在が真実であるとしている時、それはエゴに見えます。観念が、自己をワンネスの中の一つの個性にすぎないとしている時、それはエゴには見えません。
つまり、観念が、自己とは分離した存在であると深く信じている時、観念が起こす思考・行動・感情は、自己と強く結びつけられていきます。そして、その結果がエゴに見えているわけです。
なので、エゴの解消を目標にするなら、その元となっている観念を変えないまま、それが起こす結果だけを変えようとするため、もぐら叩きのゲームのように、あるエゴを解消したと思ったら、別の場所から別の形のエゴが姿を現すということが繰り返される事になり、結果を得るためには長い時間と労力を必要とします。それでも、長い時間と労力を掛けることで、結果を得ることは可能ですが、多くの場合途中で挫折することになります。
エゴという結果ではなく、エゴを創り出している観念を切り替えて行くことの方が、長い時間と労力を必要としなくなります。
もし、自分の行動や思考、感情、あるいは判断が、一人よがりでエゴ的であると思い、それを解消したいと思うなら、それを生み出している観念を見つけ出し、切替えて行くことの方が、エゴの解消には役に立つことになります。
