旧暦は日本の気候風土に根ざしたもの

新暦(グレゴリオ暦/太陽暦)の上では年が明けましたが、私は昨年から旧暦(太陰太陽暦)を使っているので今日はまだ霜月廿九日(十一月二十九日)になります。あさってから師走ですね。

以前、旧暦には日本の季節があるということを書きましたが、まさにそういうことを系統立てて解説してくれる本が出ました。お勧めの本です。

【旧暦はくらしの羅針盤】
小林弦彦/著 日本放送出版協会 ISBN 4-14-088054-6
https://www.amazon.co.jp/dp/4140880546

今日はグレゴリオ暦では正月になるので、年賀状に「新春」とか「迎春」などと書いている人も多いと思います。でも、この1月の寒い時期になぜ「春がやってくる=新春/迎春」ということを年賀状に書くのでしょうか?

これは旧暦を使ってみれば一目瞭然。つまり本当(旧暦)の新年とは、今年の場合2月1日になるからです。年度によって多少前後しますが、本来の新年は一月の終わりごろから二月の中頃になります。そのころになるときびしい寒さも和らいできて、春を迎える季節になりますから、新年を迎えることは春を迎えるということになり、年賀状に「新春」、「迎春」と書くことがぴったりの季節になります。

しかも、著者の小林さんによれば、年間の天気予測(いわゆる長期予報)も旧暦をベースにすると的中率が七割を超えるということで、いかに旧暦が日本(および東アジア)の気候風土に根ざしたものであるかということがよく分かります。天気に密接な仕事をしている人は上記の本を一読することをお勧めします。

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それから、1月7日は七草粥を食す習慣がありますが、1月はまだ本来の七草の時期から一月(ひとつき)ほど早いわけですから、自然の七草を手に入れることはできません。スーパーで売っているのは温室栽培の七草だそうで、本来七草粥は季節の旬のものを食すことによって栄養をつけるものなのに、これでは逆ですね。
他にも前掲の本を読むと色々と気付かされます。

自然なリズムでの生活を目指すのであれば、旧暦は必須の暦です。
ただ、世の中は新暦(グレゴリオ歴)で動いているという現実があるので、旧暦中心のカレンダーが普通の人には使いにくいのも確かですが、探してみたところ旧暦と新暦をうまく組み合わせたカレンダーがありました。

【Y.S.DIRECT ハイブリッドカレンダー】
http://www.ysdirect.com/

渋谷東急ハンズ、銀座伊東屋で探したのだけど置いてありませんでした。日本橋丸善に置いてあるとのことですが、上記のページからも注文できるので、その方が確実に入手できます。