AERAの記事

今発売中のAERAの記事で、こちら(URL)で語られている水の波動に関するものがありますが、この記事は一見すると中立的な立場で書いているように見えますが、記事を書いた人は否定的な立場に立っていることが分かります。
各章の最後に否定的な意見を述べると、一般的な(前提的な知識を持たない)読者の場合、否定的な印象を持つということを、この記事を書いた人はよく知っています。
記事の内容・組み立てはともかくとして、この記事が発端となって、肯定派・否定派の議論がネット上で繰り返されることになるでしょうが、それについて少し書いておきます。
否定派のスタンスは、「科学的である」か「科学的でない」かの二つの選択肢で議論しようとする傾向があります。
一方、肯定派にありがちなのが、なにはともかく「肯定」というスタンスを持っていることも多いです。
私の立場では、そういった YES OR NO というパターンではありません。
科学の歴史を少しでも調べればわかることですが、現代科学というのは、絶対的な真理を持っているわけではありません。
身近な話として、タバコの害が知られてきたのはごく最近です、それまではストレス解消の方法として、推奨する医師もいたぐらいです。またアスベストやPCBについても少し前までは、役に立つ物質と考えられていたのが、ある時を境に正反対の評価になるというのはよくあることです。そんな科学が、絶対的な真理を持っているのでしょうか?
科学というのは、常に進歩しているものであり、どの時代を見ても、絶対的な真理を持っているわけではありません。
科学ということで言えば、科学には、科学的・非科学的という二元論のみではなく、未科学という分野も存在します。
科学=既に実証済みのもの、人々の生活に役に立てることができる。
非科学=科学的手法では実証できないもの。人々の生活に役に立たない。オカルトとも言われる。
未科学=科学的手法では実証できないものの、経験主義をベースに、人々の生活に役に立つもの。
未科学というのは、科学的な手法では実証できないものの、経験的にそれが有効であると考えることができるものを示します。
この未科学と非科学を区別できる態度が大切なのだと思います。

コメント

  1. 星 良兼 より:

    少し気になる記事でしたのでコメントします。
    基本的には私も賛同しますが、正確には科学的な態度とは未知の事柄に関しては中立であることが科学的な態度であるとの記事を読んだことがあります。
    立花隆「嘘八百」の研究 別冊宝島Real 027号
    がこの問題について詳しく論じられています。
    またもう絶版になっていると思いますが
    トンデモ科学の世界 徳間書店 も面白い本です。

  2. 八雲 より:

    星さん
    正確には科学的な態度とは未知の事柄に関しては中立であることが科学的な態度であるとの記事を読んだことがあります。
    そうですね、本当の科学的態度はそうだと思います。ただ、現実には本当の科学的態度ではなく、限定的な科学的態度を、本当の科学的態度であると勘違いしているひとが多く、それが今回の私の記事の背景にあります。
    そういう人の場合、科学者だけでなく、一般の人もそうですが、科学的手法で解析できないことを全てひっくるめて、いきなりオカルトと呼ぶ傾向があるのも事実です。