なぜ怒るのか

カウンセリングの中で、「怒りの感情をなんとかしたい」という相談に来る人がときどきおられます。
怒りというのは、自分の世界観から起きるものであり、誰か他人から来るものではないものです。
つまり、誰しも「この世界(あるいは、人や組織)はこうあるべきである」という考え方(これは、一種自分の器の大きさとも言います)があって、その考え方にそぐわないときに、怒りが出てきます。つまり、自分一人で勝手に、発火しているわけです。
たとえば、ほとほと手を焼く人が身近にいて、随分何度も怒ったけど、怒るのも疲れてくると、その人を見放すとなることがあります。見放すというのは、その人に対して「何の希望も、期待も抱かない」「何をしても勝手」ということになるので、「この人は、こうべきである」という考え方を手放すということになります。
そうなると、その人が何を起こしても、怒りの感情が出てこなくなります。
ここでは、その人の行動は、それ以前から何も変わっていないのですが、自分が考え方を変えてしまうことで、怒りの感情が出てこなくなるというものです。
結局、怒りの感情というのは、自分自身が作り出しているものであって、相手の問題ではないということです。
なので、怒りの感情は、自分自身の器(許容度、寛容度)を広げるためのきっかけとして、使うことができれば、怒るたびに、成長ができることになります。
そうすることができると、怒る相手に、怒るだけでなく、感謝することができます。
そして、怒ることをやめて、その人にどう対処すべきなのか、解決策は何になるのかを冷静に考えたり、感じたりすることもできるようになります。

コメント

  1. みのる より:

    この世で生きていて
    怒られるというのが一番嫌いです。
    おおげさな言い方をすれば
    死よりも恐怖を感じてしまいます。
    けれども、それをされる事で
    精神的に強くなれる感覚もあります。
    そういう意味では、感謝しないといけません。
    と、僕はそう感じました。

  2. 八雲 より:

    みのるさん
    怒られるというのは、相手との関係や状況にもよりますが、あるケースでは自分自身の存在そのものを否定されるということがあります。それはある意味で死よりも辛い場合がありますね。