
現在、神社は日本書紀・古事記の神を祀っているところが多いですが、これは大和王権のころから、権力者が日本という国を統制するために行っているのが大きいです。
土地神
大和王権以前には、日本書紀・古事記には載ってない神々が各地の土地ごとに居ました。
それらは、古くからの自然神ということもあり、具体的な名前を持たない神も沢山います。
日本各地の神社に行ってみると、特に東北地域ては、日本書紀・古事記に載っている表向きに祀っている神とは異なる神々を感じることが多いです。
これは、神社が建つ時点では、そもそも土地神を祀っていたのが、大和王権の勢力範囲が広がるにつれて、日本書紀・古事記に載っている神々に祀り替えさせられたということだと思います。
支配者が変わると、神社に祀る神が変わってしまうというのは、良くある話です。
三峯神社
関東で代表的なのが、三峯神社です。
三峯神社で祀っている神は、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)・伊弉册尊(いざなみのみこと)とされています。この二神もおられるのですが、存在はかなり希薄です。
むしろ大きい存在として、犬神様がいます。犬神は狼とも言われています。
三峯神社の御朱印はいくつか種類がありますが、犬神様が向かい合って居るのがはやりメインになります。
つまり、三峯神社は本来は犬神様と共にある神社で、神社内にある博物館を見ても、犬神様が展示のメインになり、この地域の土地神様が犬神様であることが分かります。
秩父地域
秩父地域では、秩父神社がメインの神社ですが、長年の信仰の変遷によって、土地神以外の神様である、妙見菩薩になります。
しかし、秩父神社を参拝すると、それらの後年の神とは別に、古くからの秩父地域の土地神が現れてきます。
その神は、武甲山を神体山として、秩父地域全体を守護する神であり、自然神なので具体的な名前がありません。
そのため、武甲山や秩父神社という空間におられるのだけど、土地神を感じている人は少ないです。
秩父神社に行った時は、根源的な土地神である、自然神を感じてみてください。

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