2008年12月21日 冬至

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冬至は二十四節気の一つであり、このあと「小寒」「大寒」「立春」と続き、本格的な冬の到来を示す日でもある。
冬至は現在我々が主として使っている暦(グレゴリオ暦)では毎年12月22日頃になる。
これはグレゴリオ暦の作り方が春分・秋分・夏至・冬至(これらをまとめて、二至二分と言う)を基軸として、地球の一年の公転周期(365.25636日)が365日ぴったりではないことを、1年=12ヶ月=365日をベースとしてうるう年を挿入したりすることで調整し、毎年の二至二分は概ね±2日程度に収まるようにされているからです。
天文学的には、太陽黄経が270度で、北半球では太陽の南中高度が最も低い、つまり日中の太陽が一番低い日であり、そのため、日出・日没の方角が最も南寄りになる。
古代においては、冬至の前後になると太陽の力が弱まり、人間の魂も一時的に仮死する。すなわち、陰極まれば万物みな衰えて死に、太陽の帰り来る「一陽来復」によって再びよみがえると考えられ、日本ばかりでなく緯度の高い西欧でも古くから「冬至祭」が行われてきました。
●冬至の日付と時刻
冬至の日付と時刻は以下のとおりになります。
2008年12月21日21時4分
●冬至の日出・日没時刻
冬至の東京における日出と日没時刻ですが、天文的な時刻なので、実際の見た目では建物の影に隠れるため、日出は遅く、日没は早くなります。
日出 06:46
日没 16:32
●冬至ワークショップ
今年は、別の記事で書いたとおりで、私自身の都合で動けないため、冬至ワークショップは開催されません。以下の記事を参考に冬至の日を過ごしてみてください。
●冬至の御祭
上記でも書いているとおり、暦を制定する上でも、天文学的にも、冬の到来を示すという意味でも、そしてエネルギー的にも重要な日なのですが、日本においては正月の方が重要とされているせいか、実際に祭りごとが行われている場所はとても少なく、さらに戦後はクリスマスという西洋の祭りが本格的に入ってきたこともあり、ずいぶんと影が薄くなっています。
しかし、東京の早稲田では、穴八幡宮と放生寺では、一陽来復(放生寺では、一陽来福)の御祭として人気があります。
都内で、冬至の御祭というと、こちらが一番人気があるようです。
一陽来復は、金銀融通のお守りとして知られており、金銀融通すなわち、金回りがよくなるお守りとして大変人気があります。放生寺でも、同様の御祭をしていますが、そもそも放生寺は、寛永十八年に穴八幡宮の別当寺として同神社の隣に開かれたお寺なので、どちらも由緒のあるものになります。
穴八幡宮
http://ja.wikipedia.org/wiki/穴八幡宮
放生寺
http://ja.wikipedia.org/wiki/放生寺_(東京都新宿区)
また、東京の小平市にある小平神明宮では、「冬至の星まつり」として、神事が行われます。以下は小平神明宮のHPから引用:
 冬至の日には、日照時間が最も短くなります。冬至以後寒さは一段と厳しくなり、人間も含め「生命の力」は弱まり、病気に罹ったり、火災などの災いもおこりやすくなります。古代中国では、これは太陽の力の衰えに乗じた妖星(まがつぼし)が荒び猛って様々な災いを起こすのだと考えました。そして災いが起きる前に、天の妖星を鎮め和めるお祭りを行いました。これが「星まつり」です。災いを祓い去り、積極的に幸を迎えようとする「一陽来復(福)」を願う行事です。また「厄年」にあたる方や、諸願成就とのかかわりでの厄払いも併せ斎行しております。
 申込書で前もってお申込みいただき、神事に参加出来ます。星まつり参加初穂料は3000円です。
小平神明宮
http://kodaira-shinmeigu.jp/
●冬至はクリスマス
イエス・キリストの生誕がいつなのかは生誕年も生誕日も正確にはわかっておらず、紀元325年ニケアで開かれた公会議で、冬至の日を救世主キリストの誕生を祝う日に決めたといわれています。
ところが、当時の暦はあまり正確なものではなかったため、当初は12月25日が冬至にあたっていたのですが、年月を経るにつれて冬至が12月25日ではなく、12月21日になってしまったのですが、12月25日の聖誕祭の日程を動かすわけにもいかず、結局そのままになってしまったのがクリスマスが12月25日に行われることになった起源になります。
東京において、冬至の日は、日出の太陽の光が神田教会から、東京カテドラルに達する日になります。
その太陽の光を通して、両聖堂がエネルギーが繋がることになります。神田教会には聖ザビエルの聖遺骨が治められており、東京カテドラルの胸像とともに、聖ザビエルのエネルギーが繋がる日でもあります。
詳しくは以下の記事を参照してください。
聖マリア・トライアングル
http://oyashima.way-nifty.com/blog/2008/12/post-da1e.html
●冬至のダイヤモンド富士
冬至の前後には、高尾山の山頂から眺める富士山の真上に沈む太陽=ダイヤモンド富士を見ることができます。
高尾山は関東における修験道の霊山として知られる山で、その山頂から見える富士に冬至の日の前後には、その頂上にちょうど富士山が沈むというダイヤモンド富士という現象が見られます。
まさに、霊山と霊山を結ぶ太陽の光のラインがそこに現れます。
高尾山の山頂での日没は16:15分ごろになりますので、天気が良いとその時間に併せて多くの人が山頂の狭いテラスに集まります。
2005年の時の様子はこちらを参照してください。
冬至 高尾 ダイヤモンド富士
HolyPlace/Takao2005/
例年であれば、高尾登山鉄道のケーブルカーの運転時間が延長になるので、ゆっくりと見ることができるのですが、今年は注意が必要です。ケーブルカーが新型車輌入れ替えのため、2008年12月8日(月)~22日(月)のあいだ終日運休となっています。運転開始は23日(火)からになります。(詳細は 高尾登山電鉄 042-661-4151 にお問合せください)
そのため、ダイヤモンド富士を見ようとすると、今年は徒歩で頂上まで上って、しかも日没後暗い山道を徒歩で夜道を下ることになりますので、見に行く方は十分注意してください。
高尾山に登るには、以下のページを参考にしてください。
高尾山公式ページへようこそ! 高尾登山電鉄株式会社 公式サイト
http://www.takaotozan.co.jp/
とことこ高尾山
http://www.tokotoko-takao.info/

コメント

  1. 白隠 より:

    >ダイヤモンド富士を見ようとすると、今年は徒歩で頂上まで上って、しかも日没後暗い山道を徒歩で夜道を下ることになります
    ケーブカーは運休ですが、リフトは動いているようです。これで、だいたいケーブルカーと同じ標高まで登れるようですが。運転時間もダイヤモンド富士に合わせて、18:00までになっています。

  2. 八雲 より:

    白隠さん
    情報ありがとうございます。
    ケーブルが運休している替りにリフト稼動ということですね。
    今年は自分が行かないので、そこまで詳しく調べていませんでした(^^;

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