奈良 山の辺の道 一泊旅

神社

前回、狭井神社で三輪山が気になっていたので、週末(2004.4.2-3)に一泊二日で三輪山に登ってきました。

金曜日、東京は朝から雨模様、三輪山が気になるので天気予報を見てみると、土曜日は一日天気が良いということなので、雨の中車に荷物を積み込んで出かけることに。

都内を走るうちは雨模様だったのだけど、富士山が見えるあたりから雨が上がり始めて、太陽もちらほらと姿を見せるようになってきたました。泊まる場所を決めないで四日市まで走ってきたので、東名阪道のPAで泊まる場所をどこにしようかと地図を見ていたのだけど、結局そのまま天理まで走ってそこで宿を探す事に。

東名阪道国道を走っていると、西の空に夕日を眺めながら走っていたので、まるで太陽を追いかけて走っているような景色を見ながら天理まで来たときにはすっかり夜になっていました。思い返せば、太陽と共にある旅の始まりがこの夕日でした。

翌朝、大神神社にまず参拝。

朝早かったので、参拝者もわずかで、すがすがしい朝の境内です。
私の写真では太陽の光の方向に気を付けて写すので、光が射し込んだものになるのはまれなんですが、上の拝殿を写した写真は右上から太陽が差し込んでます。
大神神社は、拝殿のみで本殿(神殿)がない古来の姿を保っており、三輪山そのものが御神体であり、本殿であるというものです。 ただ、歴史的に見ると本殿を建てていた時代もあるようです。

境内を進んで狭井神社の方に向かうと、途中に磐座(いわくら)神社があります。

磐座(いわくら)神社では、社の後ろの林の中から太陽が差し込んでくるという現象に出くわして、このあたりから太陽と三輪山の関係に気がつき始めたところです。

三輪山には、磐座神社の磐座とは別に、山中に三つの磐座があって、下から辺津磐座・中津磐座・奥津磐座と呼ばれている。辺津は拝殿のすぐ後ろで禁則地になっているので、一般の人は見ることができませんが、中津磐座・奥津磐座は三輪山に登拝することで間近に見ることができます。
これら三つの磐座は拝殿直後から頂上まで一直線上に並んでおり、 太陽信仰との関連性を指摘する歴史家もいます。

磐座神社からさらに進んで行くと、狹井坐大神荒魂神社があり、この写真の右手に三輪山の登拝口があります。

三輪山登拝口

三輪山の山内は、前記の三つの以外にも、小さい磐座や神木が点在します。古くは山全体が禁足地 だったのですが、明治に入って「入山者の心得」が定められこの規則を順守すれば登拝することができます。往復で約二時間くらいです。「入山者の心得」のうちいくつか重要なことを抜粋すると、

一、狹井坐大神荒魂神社の社務所に申し出て、登拝の申込みをすること
一、三輪山参拝証のたすきを肩にかけ、御祓いをすること
一、山内はカメラ、ビデオなど撮影は禁止
一、飲食はしないこと
一、受付は午前九時から午後三時まで、午後四時までに下山すること
入山禁止日  一月一日~三日 二月十七日 四月九日 四月十八日 十月二十四日 十一月二十三日 気象状況その他の事情により禁止することもある

と普通の山とは違っていろいろと厳しい山です。
なので、山内の磐座の写真や山頂の高宮社の写真はありません。

御祓いを済ませて、登っていくと最初は小さい沢沿いに進んで行きます。山頂への道は整備されているというほどの道でなく、ハイキングというよりは軽登山になり、所々崩れかけているような場所もあるので、気を付けて登らないと危険です。スニーカーでも登れますが、出来れば登山靴の方が良いそんな道です。

少し登ったところでに、御滝場の建物がありますが、他の場所と違ってココだけは人がいないにも関わらず、人の気配が多い場所だった(つまり、いろんな人の念が転がっている)ので、あまり関わらないように、少し滝を覗いただけで、すぐに登り始めました。

30分ほど登ったところに、中津磐座があります。斜面にいくつもの磐があり、下には神木と思われる杉の木も。中津磐座の右側をさらに登って行きます。

さらに30分ほど登っていくと、急に道が開けて木立も低くなって、頂上が近いことを感じさせます。

道を進んで行くと、足元にかわいい朱色基調の小さい蛇さんや蜥蜴さんがちょろちょろと。なんだか、お約束といった感じでおかしかったです。 暫く進むと、小さい社があるところに出ます。こちらが、高宮社で、祀られている神様が日向御子神。まさに太陽の神様といった感じです。大神神社の麓にある神坐日向神社はこの社の里宮と言われており、三輪山信仰の原型とも言われています。

社に向かうと、ちょうど社の真後ろから太陽が差し込んでくるという、ぴったりの時刻で、まさにここにこの時間にくることで、三輪山が太陽神の山であることを教えてくれています。当初の予定では春分の日に行くつもりだったのが、途中で予定変更になって、この日に行ったのですが、調べてみると春分の日の天候は曇り。なるほと、春分の日では太陽が顔を見せないので、太陽との関係もわからないから、この日に変更になったんですね。

社の前でチャネルして、三輪山が太陽信仰の山かどうかを聞いてみたら、周りの木々が急にざわざわとしてカラスは鳴くし、周囲の木々がいっせいにYESと言ってみるみたいで面白い。やはり三輪山は太陽神の山であると思います。

社からさらに奥に進むと、奥津磐座があります。こちらは、なんとなくアンテナっぽい感じです。

ということで、行くべきところに行って、聞くべき事は聞いたので、下山して帰ることにします。

帰り道で、檜原神社・笠山荒神社が気になっていたので、まぁ縁があれば寄っていくということで、車を走らせていったのだけど、結局呼ばれるようにして寄ってきました。

檜原神社

檜原神社は、うーん、今はお休み中という感じですね。場としては良い場所だと思います。

笠山荒神社

笠山荒神社はこの付近に来ると必ずといっても良いくらい立ち寄っている場所で、なぜここに寄るのかはまだ分かっていません。また、これまではいつも閉扉日ばっかりで、今回は初めて開扉日に来たので由緒の本も買って読んだのですが、うーん。わからん。高円宮殿下が1999年5月に参拝されているので、それなりに由緒・由来のある場所だと思います。 いずれやるべきことをやって終えたら、ここに来る意味もわかるのだと思います。

ということで、帰路につきます。

椿大神社(三重県鈴鹿市)にはいつもスケジュールの関係で行けなかったのだけど、今回は時間も出来たので行ってみたら・・・

入り口に車が沢山、しかも間隔を詰めて停まっているから、ナニゴトかと思ったら、交通安全の御祓いなんですね。椿大神社の御祭神が猿田彦大神で、一般には道の神様として知られているので、それでなんですね。

御舟磐座 椿大神社境内

御舟磐座は猿田彦大神が磐舟に乗って降臨した場所と言われています。ほんとにここだったかどうかはともかく、確かにここはエネルギーが高い場所で、この写真の手前の鳥居をくぐっただけで、エネルギーの違いを感じることができます。ここのエネルギーは富士の北口本宮浅間神社奥にある大塚丘のエネルギーとよく似ています。

別宮椿岸神社 椿大神社境内

別宮椿岸神社は、猿田彦大神の妻神、天鈿女命を祀った神社で、朱がとても印象的な神社です、真っ赤ならぬ、真っ朱!? とてもスキッとしたエネルギーが心地良い神社でした。

椿大神社

良い神社なんですが、なぜか印象が希薄。猿田彦さんとは、伊勢の猿田彦神社の方での縁が強いのかもしれませんね。


【補足】日帰りで行く三輪山

三輪山は東京から日帰りで登拝することができます。三輪山が気になったら出かけましょう。

朝一のJRのぞみで行けば、10:00頃には大神神社に着きます。
帰りは、最終の新幹線に乗るには、19時までに三輪を出ればよいので、最長で9時間ぐらいの滞在時間があり、登拝して付近の末社、摂社などゆっくり見ても十分に時間があります。

参考までに駅前探険倶楽部で検索した結果の抜粋を着けておきます。列車ダイヤは検索時のものなので、実際に行く場合は最新の列車ダイヤを確認してください。

東京 6:00発 - 三輪 9:51着

乗り換え回数:2回
所要時間:3時間51分
料金:14,650円

●東京
|  6:00発
|    のぞみ1号 博多行 2時間15分
|  8:15着
○京都
|  8:31発
|    近鉄京都線(急行) 天理行 39分
↓大和西大寺
|    近鉄橿原線(急行) 天理行 11分
↓平端
|    近鉄天理線(急行) 天理行 7分
| △9:28着
○天理
|  9:33発
|    JR桜井線(普通) 桜井(奈良)行 18分
|  9:51着
■三輪

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三輪 19:15発 - 東京 23:26着

乗り換え回数:3回
所要時間:4時間11分
料金:15,650円

●三輪
|  19:15発
|    JR桜井線(普通) 高田(奈良)行 2分
|  19:17着
○桜井(奈良)
|  19:49発
|    近鉄大阪線(準急) 上本町(大阪)行 7分
| △19:56着
○大和八木
|  20:03発
|    近鉄特急 京都行 47分
| △20:50着
○京都
|  21:08発
|    のぞみ32号 東京行 2時間18分
|  23:26着
■東京

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記号の説明
※駅名記号
●:乗車駅、■:下車駅、○:乗り換え駅、↓:乗り入れ駅

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