冬至の日の出レイラインに並ぶ大宮氷川神社と龍

神社

大宮の市街地にある氷川神社で、龍神(水のエネルギー)を感じる人がいるという話がありますが、

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この神社の成り立ちを考えればそれも当然かと思います。

氷川神社は、

(大宮)氷川神社 - 中山神社(中氷川)神社 - 氷川女体神社

の三社がほぼ直線上に並びます。しかもその角度は、冬至の日の出レイライン(東西のラインから南へ30度)になりますから、冬至の朝に大宮の氷川神社から日の出を眺めると、太陽が三社を貫いて昇ります。

これらの三社の周辺は現在では陸地化しているのですが、これらの神社が建てられたころには、周辺は水域であり、氷川女体神社のある場所の見沼(つまり、沼地)という地名にも表れています。

そこで、Floodmapを使って、古代における海岸線がどのようになるのか、推測してみました。

kaigan

古代においては、現在より水位が6~9mくらい高かった(海進と呼ばれる)と推測されており、それをFloodmapで9mで表示してみると上記の図のようになります。

そして、氷川神社周辺を見てみると、

hikawa

氷川の三社がほぼ直線上に並ぶことがわかります。上図では社殿を結ぶ線で引いていますが、敷地で考えれば、直線上といっても差し支えない並び方になります。

そして、水域を見てみると、まさに龍のような水域が三社の間に横たわっており、これらの水域を、水のエネルギー=龍神として感じる人の場合は、氷川神社に龍神を感じるのも当然かと思います。

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ところで、上記の三社が直線上に並ぶというのを勘違いして、

氷川神社(大宮) ‐ 中氷川(所沢に二ヶ所) - 奥氷川(奥多摩)

の三社が直線上に並ぶと書いている書籍やネット記事を見かけることがありますが、下図で見ればわかるとおり、

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直線上には並びません。

これは地図で確かめたなら、はっきりと解ることなのですが、確認作業をしないで、曖昧な情報を元に記事を書いてしまっているのが原因です。

(参考)

1)昔の海岸線と神社立地との関係をわかりやすく図に現していて、大変興味深い
古代の海岸線については、ずいぶん前にこちらのサイトで知りました

古代であそぼ > 関東古代の海岸線 - internet archive(リンク

2)総武線は昔の海岸沿いに走っています

総武線と神社(リンク

3)海の水位が上がったらどうなるのかをシミュレーションできるサイト

Flood map(リンク

4)Googlemap上で、角度を測定するのに便利なツール(Windows用)

ダイゴ文具店 > 自作ソフト紹介 > 分度器で測りましょ - internet archive(リンク
ソフトウェアリストの上から11番目にあります

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