基本的に政治ネタは書かない方針なのですが、このことは知っておく必要があると思ったので書いておきます。
来年の予算について、民主党は一律10%削減ということを言っていますが、このグラフを見れば、その程度の削減では問題の解決にならないことがわかります。
簡単に言えば、赤い線が出費で、青い線が収入です。つまり、国の収入が48兆円で、支出が92兆円、収入の約2倍の支出です。
赤い線と青い線の差は、国の借金で、この借金の担保になっているのが、国民の金融資産であることはあまり知られていません。つまり、我々国民の金融資産である貯金や証券・債券などを担保にして、国(政府&官僚)は借金しているということです。なので、国がこの借金を返せない場合は(上記のグラフを見れば返せない可能性が高いことがわかります)、担保である国民の資産が取りあげられてしまうということになっています。
上記のデータの情報源はこちら。9ページに上記のグラフがあります。
財務省 > 日本の財政関係資料
http://www.mof.go.jp/jouhou/syukei/sy014_21_2.pdf
この状況を見れば、1割程度の削減ではなんの問題解決にもならない、根本的な政策の転換が必要なことは明らかなのに、現行政権ではそこまで踏み込むことすらできていません。(かつて、自民党も踏み込むことができなかったわけですが・・・)
これは、日本が「英国病」に似た状態に陥る可能性が、現在も高い状態であるということです。