2018年冬至から2019年節分までの穴八幡宮の一陽来復御守の貼り方について書きます。
目次
一陽来復御守を貼る方位は毎年変わる
「一陽来復 貼り方」で検索すると色々なサイトが出てきますが、古い記事は過去の方位を書いているので、2019年度(2018年冬至から2019年節分まで)の方位ではありません。
なので、それらの記事を元に貼ると、間違った方位に貼って効果が無くなってしまうので、注意が必要です。
最新の情報を見ることが大切です。
この記事では、毎年最新の情報に更新しています。
一陽来復の御守は二種類
(1)一陽来復御守(紙製の筒状のもの)
こちらを、壁や柱に貼りつけます。
(2)懐中御守(ビニールで覆われた細長い板状のもの)
こちらは、財布に入れたり、通帳と一緒に入れたりします。
お守りを買う時に支払うお金を、御初穂料(はつほりょう)と言います。
一陽来復御守と懐中御守の御初穂料は、以下のとおりです。
貼る方位と場所
【穴八幡宮の説明書き】
穴八幡宮に張り出されている説明書きがあります。これは一陽来復を拝受する時に、一緒にもらえる説明書と同じ内容です。画像クリックで拡大表示します。
【恵方は24方位】
恵方は、24方位(15°刻み)で決まります。
私たちは普段天気予報などで「東北東」(16方位:22.5°刻み)が良く使われるため、恵方巻の宣伝などでは「東北東」がよく使われますが、これでは正確な恵方に向くことができません。
正確に恵方に向く為には方位角(1°刻み)を使う必要があります。
【恵方の24方位と方位角】
2019年度(頒布期間︓2018年冬⾄から2019年節分)の恵⽅は、東からやや北(東微北)の「甲(きのえ)」⽅位⾓ 75°です。
そのため、御守りを 貼る場所は、恵⽅の反対側の⻄からやや南(西微南)の「庚(かのえ)」⽅位⾓255°です。
一陽来復御守は、貼る「庚」の方角から、⼀陽来復の⽂字が恵⽅の「甲」を向くように貼ってください。
穴八幡宮が配布している説明書では、恵方を24方位ではなく、⼗⼆⽀で説明しているので、恵⽅の「甲(きのえ)」を「寅卯(とらう)」、お守りを貼る方の「庚(かのえ)」を「申酉(さるとり)と表現しています。
【方位角を正確に測る】
最近は、スマートフォンが普及しており、スマートフォンのコンパスアプリ(方位磁石アプリ)を使えば方位角が数値で表示されるので、正確に貼る場所と向きを決められます。
スマートフォンの磁気センサーは誤差を持っていることがあるので、コンパスアプリを使う時は事前に8の字キャリブレーション(スマートフォンを持って、8の字を2~3回描く)してから使いましょう。
キャリブレーションについては、こちらの記事(リンク)が参考になります。
また、後述の真北か磁北かもチェックしておいてください。
【御守を貼る場所】
家の中心点もしくは普段居る部屋の中心点を割り出し、中心から見て、⻄の壁か柱の⽅位⾓255°の高い所から、東の恵方75度に向けて一陽来復を貼ってください。
以下の図を参考にして下さい。
(1)家/部屋の形が、四角ではない場合は建物/部屋全体を一つの四角形と考えて中心点を割り出します。
(2)中心点が家の中にならない場合は、普段良く居る部屋を中心と考えます。
(3)貼る部屋が風呂場やトイレなど貼るのにはあまりふさわしくない場所になってしまう場合は、中心寄りの壁や柱に貼ることになります。
貼る日時
冬至(12/22)、大晦日(12/31)もしくは節分(2/3)の夜24:00ちょうど、日付が変わるタイミングになります。
これは、穴八幡宮の神様との約束なので、正確に行ってください。
貼るタイミングが限定されるので落ち着いて貼らないと、失敗することがあります。
一人の場合は、携帯電話や電波時計のアラームを使って正確な時間を知る。二人の場合は、時刻読み上げする人と貼る人の役割分担をすると落ち着いて貼ることができます。
また、下記に書いている貼り方を事前に予行演習してから本番に臨むと失敗しないで貼ることができます。
貼り方
説明書をよく読めば、その貼る手順が正しいのかどうか、わかるはずなのですが、間違った手順で貼っている人がいます。
貼り方についての問い合わせもあったので、確認も含めて穴八幡宮に問い合わせて頂いた回答を整理して書きます。
●始めに
一陽来復御守は、壁や柱に直接貼るのが基本です。
一陽来復を頂くと一緒に頂ける説明書きに従って貼って下さい。
(八雲補足:説明書きが基本です。台紙を使って貼る場合でも説明書きに書いていることが基本です。)
●貼り方
柱や壁に直接貼って下さい。
直接貼るのが基本ですが、陽来復御守は円筒形で貼りにくい形状なので、壁や柱の材質と接着剤の関係でうまく貼れないで落ちてしまうということがあります。
壁の材質などで直接貼るのが難しい場合などに限り、台紙を使っても良いです。
●台紙を使う場合の御守りの貼り方
穴八幡宮の参道の屋台で売っている台紙には、家内安全とか商売繁昌とか書いていますが、そう言う御利益(ごりやく)はありません。あくまでも「金銀融通」のみです。
台紙は、屋台で売っているような金ピカなのは良くない。白いものにしてださい。
(八雲補足:屋台で白い台紙も売ってます)
台紙は、穴八幡宮で祈祷したものではありませんから、御守ではありません。壁と同じです。
もし貼るべき時間の前に、御守を台紙(つまり壁と同じ)に貼ったら、それが貼った時間になります。
先に御守りを台紙に貼ってから、壁に貼る方法が良いと言っている人がいるようですが、誰が言ったのかしらないが、それは「デマ」(穴八幡宮談)です。
先に台紙を壁に貼って、台紙が壁と一体化した後に、時間になったら御守りを貼ること。
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台紙を使う場合は、一陽来復御守より一回り大きい白い台紙か板を用意し、押しピン/画鋲/3Mコマンドタブ(リンク)などで予め取り付けておき、そこに御守を糊か両面テープで夜12:00ちょうどに貼るようにすると失敗しないで貼ることができます。
①先に台紙を壁に貼って、台紙と壁を一体化させる(穴八幡宮談)。
この場合、台紙を押しピンや画鋲などでしっかりと貼って落ちないようにしてください。
(八雲補足:3Mのコマンドタブは接着力が強いので、押しピンなど無くても良いのですが、壁の材質にもよるので、4隅に2枚づつぐらいの貼り方の方が安心です。)
②貼る時間になったら、御守りを壁と一体化した台紙に貼る
の順番で行うこと。
下記の図を参考にしてください。
一陽来復御守を貼る場合、速乾性のものでないと、乾く前に剥がれ落ちることがあります。しかし、速乾性のものは、糊を付けるのが早すぎると、乾いてしまい貼りつけることが出来なくなることもあるので、事前にテストしておいた方が良いです。
両面テープの方が、そういった面では貼り付けやすいです。
貼りつけるには、壁や柱などの材質との関係があるので、どちらが良いのかはケースバイケースになります。
●先に台紙に御守を貼ってしまったのですが・・・
八雲による解説:
貼る順番を間違えて、先に台紙に御守りを貼ってしまった場合について。
実際にそれをやった人の御守を見たことがあります。エネルギーの状態を見ると、全く意味が無くなっているわけではありませんが、効果としては下がってしまうことになります。(どれぐらい下がるのかは、人それぞれのようです)
冬至や大晦日で、そうしてしまった場合は、節分の日に貼り直すということも出来るので、検討してみてください。
●放生寺の御守
八雲による解説:
穴八幡宮の隣にある放生寺では、一陽来福というおまもりを配布しています。
放生寺は、高田八幡宮(穴八幡宮の旧称)の別当寺として建てられたお寺なので、位置づけとしても穴八幡宮の方が上位になります。
別当寺:先に存在している神社を管理するために後から置かれた寺
一陽来復の意味をこちらのページに書いていますが、
穴八幡宮 一陽来復 2018年/冬至 ~ 2019年/節分 八雲エンライトメント
https://enlt.net/ps/Anahachiman/
一陽来復が本来の名前であり、一文字違いの一陽来福では本来の意味とは少し違ったものになります。そのせいか、エネルギー的にはそれほど強くありません。御守を頂く人の数を見ればそれを証明していると言っていいでしょう。
貼る方角はどちらも同じになるため、上か下かということになりますが、穴八幡宮の一陽来復を上位に貼る方が神社とお寺の関係性(別当寺)から見ても良いと思います。
古い御守はどうするの?
一陽来復御守を2年続けて同じ場所に貼ることはないので、新しい御守を貼った後に昨年の御守を外して、穴八幡宮の古札納所(こさつのうしょ)に納めてください。
穴八幡宮に行くタイミングが少ない場合は、古い御守を外して穴八幡宮の古札納所に納めてから、新しい御守を授かって貼るという順番でも構いません。
穴八幡宮が遠い場合は、お近くの神社の古札納所に古い御守を納めても構いません。
ただ、これまでの一年の金銀融通のお礼として穴八幡宮にお礼参りと新しい御守を授かりに行く方がより効果的です。
引越や移転などがある場合
御守を貼った後に、引越や移転がある場合は、
(1)取り外して神棚に納める
(2)お近くの神社(古札納所)にお納める
のどちらかになります。
せっかくですからこの際に神棚を用意するのもいいですね。
剥がれ落ちた場合
貼り方が不十分で、剥がれて落ちてしまった場合は、上記の「引越や移転などがある場合」と同じ対応になります。
大晦日や節分前の場合は、落ちた一陽来復御守を穴八幡宮の社務所にお納めして、新たに一陽来復を頂いて、貼り直すと良いです。
貼り方を間違えた場合
時々、貼る方位や場所を間違えたという話を聞きます。
貼り方を間違えた場合どうすべきかを、穴八幡宮の神様に聞いたところ、「貼ったことになってない」ということなので、気が付いた時点で速やかに外して神棚に納めたのち、次の機会の大晦日か節分の時に、改めて正しい場所と向きに貼って下さい。
指定日時に貼れなかった場合
指定日時は、冬至、大晦日、節分のいずれかの夜中12:00ちょうどになりますが、何らかの事情により貼れなかった場合、神様との約束を守れなかった事になります。
穴八幡宮に参拝し、一陽来復御守は社務所にお返ししてください。御守はその後お焚き上げになります。
2014年から2023年までの恵方
恵方は、その年の十干と対応する24方位によって決まります。
なので、毎年の恵方がどの方位になるのかは、予め決まっています。
近年の恵方について、甲から始まる十干の表(10年分)を作成しました。
来年以降の恵方についてもこれでチェックできます。
年度 | 十干 | 恵方 | |||
24方位 | 方位角 | 32方位 | 16方位 | ||
2014年 | 甲 | 甲 | 75° | 東微北 | 東北東 |
2015年 | 乙 | 庚 | 255° | 西微南 | 西南西 |
2016年 | 丙 | 丙 | 165° | 南微東 | 南南東 |
2017年 | 丁 | 壬 | 345° | 北微西 | 北北西 |
2018年 | 戊 | 丙 | 165° | 南微東 | 南南東 |
2019年 | 己 | 甲 | 75° | 東微北 | 東北東 |
2020年 | 庚 | 庚 | 255° | 西微南 | 西南西 |
2021年 | 辛 | 丙 | 165° | 南微東 | 南南東 |
2022年 | 壬 | 壬 | 345° | 北微西 | 北北西 |
2023年 | 癸 | 丙 | 165° | 南微東 | 南南東 |
穴八幡宮の一陽来復について
以下のページに詳しい案内があります
穴八幡宮 一陽来復 2017年/冬至 ~ 2018年/節分
http://enlt.net/ps/Anahachiman/
更新履歴
2019/1/23 更新 11 貼り方
2019/1/23 更新 10 貼り方
2018/12/31 更新 9
2016/12/31 初版作成
コメント
初めてお便りさせて頂きます。
本日、導かれるかのように穴八幡宮をお参りさせて頂きました。
一陽来復のお守りとお札を授かりました。
穴八幡宮は私にとって産土神であることが分かり、いつかご挨拶させて頂きたいと願っていました。
今日の日がご挨拶の機会であったようです。
貴ブログを拝見させて頂き、お陰様で迷うことなく、参拝させて頂けたと感謝致します。ありがとうございました。
> 清水順子さん
コメントありがとうございます。
ブログが役に立って嬉しいです。
すみません。このHPを見て11:59過ぎに貼ったんですけど大丈夫でしょうか?他の人は00:00丁度に貼ったとか言ってて。なんだか心配です。大丈夫そうなら太鼓判押していただけたら安心します。
参考にさせてくださりありがとうございます。
> ねこまつりさん
穴八幡宮が出している説明にもありますが、
http://enlt.jp/ps/Anahachiman/Manual2018.png
一陽来復御守は、江戸時代元禄年間から頒布されている御守です。
江戸時代に、00:00ちょうどに秒単位で貼ることが可能でしょうか?
少し考えてみると分りますが、当時は秒針を持った時計なんか存在しませんね。
なので、多少の誤差は問題ありません。
現代では、正確に秒単位で測れる時代になったので、00:00時に向かう時間の最小単位となると、23:59から00:00分の間になります。
なので、11:59から00:00までの間に貼るので構いません。
> このHPを見て11:59過ぎに貼ったんですけど大丈夫でしょうか?
はい。
大丈夫です(^^)/
神様は大らかなので、細かい事柄(23:59なのか00:00なのか)より、その人の生き様を見ています。ねこまつりさんが、良い生き方をしていれば、神様の御加護があるでしょう。
八雲さま
昨日、一陽来復御守を貼りました。
送っていただいた紙にあった方位にするのが我が家の間取りだとなかなか難しくて、台紙を折ったり貼ったりと、かなり手間取りました。
結果、きちんとした方位になったかについては少々不安なのですが、、
でも、まずは御守を無事貼ることができて、気持ちがすっきりしました。
貼った後、「今年一年よろしくお願いします。」とお願いすると、なんとなく御守が金色に光を放って、「わかったよ。任せて。」と言ったような気がしました。気のせいかもですが(笑)
今年も一陽来復御守を送っていただきまして、ありがとうございました。
ご返事いただけてありがとうございます。
大丈夫ときいて安心しました♪
確かに江戸時代に秒針はないですね(笑)
あ、江戸時代の方もお守り貼ってたんですね。
この儀式はほんとにすごいですね!
良い生き方。。。そうですね、そのように心がけます。
たしかに神様はおおらかでいらっしゃると最近感じます。
あと、お守りが、やはりオーラを放ってて私を見ている気がします。
自然と手を合わせる気持ちになりますね!
八雲さんへ
先に紙に一陽来復のお札を紙につけ
てその紙と一陽来復のお札セットで
貼りました。紙に釘で貼りましたが、効果はないのでしょうか?
> 寛子さん
一陽来復はお札ではなく、お守りです。
台紙を使って貼った場合、台紙に釘でも押しピンでも、お守りを直接刺している訳ではないので、大丈夫です。
一陽来復の貼り方に、疑問や懸念があるなら、貼る前に質問してくださいね。
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
一陽来復のお守りを貼るのも3回目。
過去2回の教訓を活かし、今年は夫と早めに準備開始、1時間前に下準備OK。
おかげさまで無事に貼れました。(去年まで貼っていたのは方位が違っていたのかもしれないということも今頃判明。。 汗)
とにもかくにも、無事に貼れて晴れやかな気持ちで新年をお迎えできました。
丁寧な方位の解説などありがとうございました。
> あぐさん
今年もよろしくお願いします。
貼り方の記事がお役に立ったようで、何よりです。
八雲様
はじめまして。
八雲様のブログを見て、初めて穴八幡宮のおまもりをお祀りする予定です。
台紙を使う際、あらかじめ台紙に直接おまもりを貼り付けてから0時に壁に貼り付けるのがいいのでしょうか?
それとも先に台紙を貼って、0時におまもりだけ壁に貼る方がいいのでしょうか?
細かい話で申し訳ありません。
貼る(お祀りする)という意味では、先に壁に台紙を貼り、0時におまもりのみを貼った方がいいのかと思っていましたが、おまもりを先に台紙に貼り付け、台紙ごと0時に貼っている方も多くいらっしゃったので迷っております。
また、放生寺のおまもりと一緒に貼る場合、
穴八幡宮のおまもりを上にした方がいいのでしょうか?
ご教示頂けると幸いです。
> りんごさん
重要な事ですが、勘違いしている人も多いので、記事に追記しました。
八雲様
誠に有難うございます。
実は穴八幡宮様に問い合わせをしたところ、明確な回答を頂く事が出来ず困っておりました。
感謝致します。
八雲様は非常に細かく丁寧にブログを書いて下さるので、私のような素人には大変助かります。