
神社において、日本酒を撒いている(振りかけている)人がいます。箱根九頭龍神社の白龍神社においても、日本酒を撒いている人を見たことがありますが、これは、はっきり言って「逆効果です」。
その人は浄化を目的としているのだと思いますが、日本酒を撒くというのは、その場が清浄でないときと、宮司が主催する祭式の中で祭主が捧げものとして行う場合に効果があります。
箱根九頭龍神社などのきちんと御祭りされている神社や、宮司さんがきちんと管理している神社においては、日本酒を撒く必要がないくらい、その場が清浄に保たれています。
そういった、場が清浄に保たれている神社において、個人が日本酒を撒くとどうなるかというと、「場を荒らすことになります」つまり、逆効果ということです。
清浄な場を持った神社を散策していたら、日本酒臭い匂いがしたらどう思いますか?気分良くないですよね。それは、神様的にも気分は良くないです。
なので、個人や団体で日本酒を奉納する場合は、封(栓)は開けないで、そのまま奉納してください。
神様は、日本酒を飲みたいわけではありません。日本酒奉納という、その心を見ています。
また、奉納された日本酒は、神社がそれを有効に使うことが、モノを大切にする日本人の心にかなうものです。
封(栓)をあけてしまうと、後は捨てるしかありません。封をそのままにしておけば、お下がりとして有効利用することができます。


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