古地図が面白い:武蔵國全圖の神社 [10/3大幅更新]

ウィキペディアの武蔵国のページ(リンク)に、古地図の「武蔵國全圖」(武蔵国全図)があります。

武蔵國全圖に掲載されている神社を調べた過程を記事にしています。

更新履歴

2022.10.03 章立てを読みやすいように変更 New!
地図の作者について追記 New!
記事タイトルをアップデート New!
牛天神のリンクをアップデート New!
2022.10.02 武蔵國全圖の神社に赤丸&方角調整の図を更新 New!
武蔵國全圖の社名表記についてを追加 New!
増補 江戸惣鹿子名所大全 巻の三の記載を見て一部の神社見直し New!
2022.10.01 高尾山北東部の旧甲州街道沿いに駒木野という地名あり New!
武蔵國全圖の神社に赤丸&方角調整の図を掲載 New!
地図に掲載されている神社を(記)で表記 New!
2017.5.08 大久保の鹿島と白山熊野・二宮・藤橋・龍守宮・住吉に追記
2017.5.03 本牧神社に追記、久伊豆神社に追記、三輪明神に追記、社寺一覧の補足1・2を追加、江戸時代の神社資料を追加
2017.4.30 三島大明神 大豆戸に追記、愛宕神社に追記、熊野白山合殿社と大久保にさらに追記
2017.4.28 大久保に追記、三島大明神 大豆戸に追記
2017.4.26 住吉神社、不動明王 於吾瀬二在に追記
2017.4.22 高岡不動に追記
2017.4.20 住吉明神に追記
2017.4.20 羽揃村明神に羽盡神社を追記
2017.4.20 羽揃村明神に追記
2017.4.19 神社を追記:熊野白山合殿社、愛宕神社、大久保村の鹿島・香取大明神、十二天神社
2017.4.19 初版作成

武蔵國全圖について

●武蔵國全圖とは

武蔵國全圖(武蔵国全図)という地図は、江戸時代末期の安政三年(1856年)に発行されたもので、地名・街道・河川・山および社寺が載ってます。現在も使われている歴史のある町名や街道が掲載されています。
ご自身が住んでいる土地周辺をこの地図で調べてみると、古くから使われている地名を発見できたり、古い街道などを見つけられて、なかなか面白いです。
地図の向きは現代の地図とは異なり、右下が北になるので注意してください。

武蔵國全圖の ダウンロードはこちら(リンク
ブラウザの設定にもよりますが、画像クリックすると100%表示になると思います。

●神社一覧

そして下欄には、「當國神社大概」として、当時の主要な神社50社が掲載されています。

この神社一覧は、大概なので武蔵國全ての神社が掲載されているのではなく、当時主要とされる神社の一覧になっているのですが、大きさで並んでいるのでもなければ土地の順番(例えば、北から南への並び順)でもないので、しばらく思案していました。

一覧に掲載されるということは、当時において「霊験あらたかな神社」、今風に言えば「御利益がある神社」ということで、人気のある神社なのだと思います。

そこで、現存している神社の何処になるのかを特定してみました。
各項目の一行目が古地図の掲載で、二行目から後が特定・推定した結果になります。HPがある神社は公式ページを、公式ページがない神社は参考になるページ(猫のあしあと他)を掲載しています。

まだ分らない神社もありますし、推定が間違っている神社もあるかもしれませんので、もし情報をお持ちであれば、コメント欄に記入して頂けると助かります。

●社名、地名について

明治時代以前には、漢字は当て字であることが普通でした。音が同じであれば異なる漢字を使っても、それは正しいとされていました。これは、そもそも中国において、外来のものを表現する時に、音を漢字に当てはようとしても、漢字の意味が邪魔になってしまうので、意味は無視して、音が合っていればよいとされたことのようです。
そういった考え方は漢字の輸入と共に日本にもたらされたので、古い社寺の名前で一見すると漢字の意味が分らないような場合、音で考えてみると新たな発見につながることがあります。

●社寺一覧について

色々と調べてみると、社寺一覧の記載は必ずしも正確ではないことが判ってきます。
この図を作った人はあくまでも図面を作る専門家であって、神社やお寺に詳しい人ではないように思えます。
というのも、存在不明な村名や、疑問の残る石高、地名の誤りといったことが散見されることから、色々なところから集まった情報をそのまま転記しているような印象があります。
こういった地図を作る上で、製作者が全ての場所に行って確認することは不可能なので、そういった製作体制になることも理解できます。
なので、武蔵國全圖には一部に誤記が存在していることを前提として解釈することが必要です。

●江戸時代の神社資料

神社一覧はこちらの資料を参考にしていると思われます。
江戸業書 巻の参 収録
増補 江戸惣鹿子名所大全 巻の三

国立国会図書館デジタルコレクション
武蔵国はコマ番号278から
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1912982/278

国立国会図書館デジタルコレクション
神社一覧はコマ番号287から
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1912982/287

●木版画として製作された

地図を見ると、一枚一枚筆書きしたようなものに思えますが、これは浮世絵師による木版画として製作されたものです。インターネットで「武蔵國全圖」で検索すると同じ絵図だが質の悪いものをいくつも見つけることができます。

●作者について

武蔵國全圖の左下に「橋本玉蘭画圖」と書かれています。
橋本玉蘭は、浮世絵師・歌川貞秀が地図を描く際に使った名前。本名は橋本兼次郎。

歌川 貞秀(うたがわ さだひで):文化4年(1807年)- 明治12年? (1879年)
江戸時代後期から明治時代にかけての浮世絵師で鳥瞰図を得意とした絵師。
山岳部の表現を見るとリアルな表現になっていて鳥観図を得意としたのが分かります。

●木版画の制作過程

木版画の製作過程については、以下の動画がお勧めで、筆書きしたものを木版画として製作している過程が良く判ります。

京都国際マンガミュージアムえむえむ
江戸からたどる大マンガ史展「木版画の作り方 ~竹中木版・竹笹堂~」
https://www.youtube.com/watch?v=ZeN_NpjXKwE

竹笹堂のHPで参考になるページはこちら(上記の動画へのリンクもあります)

日本の木版印刷・木版画の歴史 -発展期を迎えた江戸時代-
竹笹堂トップ > 日本の木版印刷・木版画の歴史 -発展期を迎えた江戸時代-
商業出版の活性化による市場拡大と製版印刷の発展
http://www.takezasa.co.jp/mokuhan/mokuhan02_2.html

武蔵國全圖の社名表記について New!

神社の一覧の書き出しに、「富国の一の宮は足立郡大宮にあり社領三百石」と「大宮氷川神社」を紹介しているにも関わらず、地図には大きな鳥居のマークがあり、周囲に文字を書ける空白があるものの社名が表記されておらず、また久喜市にある「鷲宮神社」も同様で社名が表記されてません。

一方で、早稲田にある「穴八幡宮」はごく小さな鳥居マークの横にさらに小さい字で「穴八マン」と書かれていたり、国立市谷保にある「谷保天満宮」は鳥居のマークの下に比較的大きく「谷保天神」と書かれていたりして、一定のルールに基づいた一貫した社名の書き方になってません。

また、一覧には掲載されているにも関わらず地図上にない神社、また一覧には掲載されていないが地図上には表記がある神社があり、地図という商品として見たときに一貫性のある良い表記になっていない。一方で、地名については一貫した表記がなされてます。

以下は想像ですが・・・
一覧には良い神社を掲載しない訳にはいかないので掲載するが、地図上には製作者の意図が入っていると思われます。この意図は、各神社に対して地図に掲載する為の広告費としての料金をもらっており、料金の高低によって地図上の表記に差をつけているのでは?大宮氷川神社や鷲宮神社などは当時も有名で地図上でわざわざ宣伝する必要もないので、広告費を払っておらず、そのため社名表記がないのではないか?

武蔵國全圖の神社

※武蔵國全圖の神社に赤丸&方角調整した図のダウンロードはこちら(リンクNew!

※社名先頭の(記)は武蔵國全圖の地図に神社の記載があることを表すNew!

●武蔵國全圖

(記)當國一の宮 足立郡大宮 社領三百石
武蔵一宮 氷川神社 埼玉県さいたま市大宮区高鼻町一丁目407番地
http://musashiichinomiya-hikawa.or.jp/

●當國神社大概

◆一列目右から

(記)山王権現 永田町ニ在 社領六百石
日枝神社 東京都千代田区永田町2丁目10番5号
http://www.hiejinja.net/

根津権現 根津ニ在 同二百石
根津神社 東京都文京区根津1-28-9
http://www.nedujinja.or.jp/

(記)神田大明神 神田ニ在 同三十石
神田明神 東京都千代田区外神田2-16-2
http://www.kandamyoujin.or.jp/

(記)湯島天神 湯島ニ在
湯島天神(湯島天満宮)東京都文京区湯島3-30-1
http://www.yushimatenjin.or.jp/

(記)平川天神 麹町ニ在
平河天神(平河天満宮)東京都千代田区平河町1-7-5(隣は麹町)
http://hirakawatenjin.or.jp/

牛天神 忍ヶ岡ニ在
五條天神社 東京都台東区上野公園4-17
http://www.gojotenjinja.jp/(閉鎖)
上記のインターネットアーカイブ(リンク
ウィキペディア(リンク
注記:
(1)忍ヶ岡は、不忍池の脇の高台(岡)の事を指すと考えられる。
(2)小石川にも牛天神があるが(下記)、忍ヶ岡は上野方面を指すので、上野の牛天神の方になると考えられる。

(記)金杦天神 小石川ニ在
牛天神北野神社 東京都文京区春日1-5-2
http://ushitenjin.jp/
注記:
(1)金杦は、金杉とも書く。杦は杉の異体字。かつては金杉天神と呼ばれていた。
http://www.tesshow.jp/bunkyo/shrine_kasuga_ushi.html
(2)文京区春日の辺り一帯はかつて小石川と呼ばれていた。東京ドームがある後楽園の正式名称は小石川後楽園。

飯倉神明 芝ニ在
芝大神宮 東京都港区芝大門1-12-7
http://www.shibadaijingu.com/

(記)穴八幡 高田ニ在
穴八幡宮 東京都新宿区西早稲田2−1−11
https://www.anahachimanguu.jp/

鈴森八幡 品川ニ在
磐井神社 東京都大田区大森北2−20−8
http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/syoukai/11_ota/11030.html
注記)江戸時代には鈴森八幡と呼ばれていた。社殿地下に大きな岩磐があり、その岩磐の間より水が湧きでている事に由来する名前に変更されている。

聖天宮 目沼ニ在
歓喜院(妻沼聖天山)埼玉県熊谷市妻沼1511
http://www.ksky.ne.jp/~shouden/
注記:
(1)町名の妻沼(めぬま)は女沼→目沼→妻沼と変遷している。
(2)山号を持つ寺院だが、聖天は仏教の守護神とされているので、神社に分類している可能性がある。

龍守宮明神 別當所ニ在 社領五百石
*調査中
注記:
(1)社領が大きいこと、別当となっていることから、妻沼聖天の境内か?
(2)GoogleBooksで検索すると、以下の通り。府中大国魂神社の境内か?
随筆百花苑 第七巻
森銑三 中央公論社 284 ページ
龍守宮と 分明に見ゆ。武藏國の神社を集たる所に、龍守宮明神在

鹿島大明神 大久保村ニ在 同千二石
*調査中
注記:
(1)同じ大久保村に香取大明神、熊野白山両権現の三社が存在する。
(2)久保・窪という地名は凹んだ場所を意味するので、全国至る所にある。大久保という新旧の地名をリストアップすると、以下の通り。

現在の地名:
*東京都市圏ゾーンコード(ファイル名称:TokyoAreaZoneCd)から武蔵国分のみ
東京都新宿区大久保1丁目~3丁目
神奈川県横浜市港南区大久保1丁目~3丁目
埼玉県富士見市東大久保
埼玉県毛呂山町西大久保
埼玉県さいたま市桜区大久保領家
埼玉県さいたま市桜区上大久保
埼玉県さいたま市桜区下大久保

旧地名1:
*旧高旧領取調帳データベース、カッコ内は現在の地名
武蔵国豊島郡大久保新田(東京都新宿区)
武蔵国豊島郡大久保砂利取場跡新田(東京都新宿区)
武蔵国豊島郡東大久保村(東京都新宿区)
武蔵国豊島郡西大久保村(東京都新宿区)
武蔵国足立郡の2上大久保村(埼玉県浦和市→埼玉県さいたま市桜区上大久保)
武蔵国足立郡の2下大久保村(埼玉県浦和市→埼玉県さいたま市桜区下大久保)
武蔵国入間郡大久保村(埼玉県上福岡市、埼玉県富士見市)
武蔵国入間郡大久保村(埼玉県入間郡毛呂山町)

旧地名2:
*新編武蔵風土記稿、カッコ内は現在の地名
豊島郡野方領 東大久保村、西大久保村、大久保新田(東京都新宿区)
足立郡植田谷領 上大久保村、下大久保村(埼玉県さいたま市桜区)
入間郡河越領 大久保村(埼玉県上福岡市、埼玉県富士見市、埼玉県入間郡毛呂山町)

(3)新編武蔵風土記稿を江戸後期武蔵国村名マップ(リンク)で旧地名大久保で調べると、鹿島・香取の両者とも掲載されていない。
(4)石数が千二とすると、一宮よりも大きいということになる。同じ大久保村にある香取大明神が十二石であることを考えると、十二石の書き間違えの可能性が高い。
(5)各都県の神社庁によれば、鹿島神社は東京には3社。埼玉県には6社。神奈川県の武蔵国地域には3社あるが(リンク)が、いずれも大久保村ではない。
(6)神奈川県神社庁によれば、神奈川県には香取神社はない。
(7)埼玉県で、鹿島神社と香取神社が近くに存在するのはこちら(リンク)とこちら(リンク
(8)現在の地名で、○久保○に範囲を広げると、一都六県で152か所になるが、それらの地名とその周辺で鹿島神社が存在するのは、こちら(リンク)になるが、その周辺地域で香取神社は見つかっていない。
(9)新編武蔵風土記稿で、○久保○に範囲を広げると、武蔵国では、33か所存在する。(調査未着手)
(10)色々と調べてみると、この一覧は随筆の口伝なども含まれているようなので、間違えている可能性が高い。(次の熊野白山両権現を参照)

熊野白山両権現 同所 同十二石
推定:
熊野白山合殿社 埼玉県加須市北篠崎172
http://www.mikumano.net/zsaitama/kazo2.html
注記:
(1)熊野神社、白山神社は沢山あるが両者を並べた社名で現存するのは、全国でこの一社のみ。
(2)地名が同所となっているのだが、ここが大久保であるという確証はまだない。
(3)加須市のこの地域は、利根川と中川があり、古くは川底であった場所と思われる。つまり大きく窪んだ地形ということになる。
(4)東側に香取神社(リンク)、元香取神社(リンク)、高柳大香取神社(リンク)がある。
(5)新編武蔵風土記稿を江戸後期武蔵国村名マップ(リンク)で北篠崎村で調べると、白山熊野合社が記載されていることを考えると地名は間違っている可能性が高い。

羽揃村明神 羽揃村ニ在 同十五石
推定:
羽盡神社(はぞろじんじゃ)埼玉県川口市芝5379−1
http://www.tesshow.jp/saitama/kawaguchi/shrine_shiba_hazoroi.html
注記:
(1)新編武蔵風土記稿、国立歴史民俗博物館の旧高旧領取調帳データベース、神社本庁のデータベースには、羽揃村が存在しない。特に村名に「揃」が入った村が出てこない。そのため、羽揃村は当て字で記載されている可能性が高い。
(2)羽の字で始まる土地名と神社名の条件で神社本庁のデータベースを検索すると以下の通り。東京:羽田神社、羽根木神社、羽根沢稲荷神社、羽村神社。埼玉:羽尾神社
(3)読みを「はぞろ」として神社本庁のデータベースで全国検索すると、1件の神社が見つかる:羽尽神社(はぞろじんじゃ)埼玉県川口市芝5379−1
はぞろは、当て字として、羽尽・羽盡・羽曾呂・羽曽呂などが使われている。また、羽盡を「はぞろい」と読んでいたという。
(4)旧高旧領取調帳データベースで、武蔵国の芝村について調べると、「芝村西組《羽尽/氷室》領」とある、二社は直線で650mしか離れておらず、石数が15石となっているので、武蔵國全圖の表記と一致する。
(5)土地の正式名称は「芝」だが、通称として「はぞろい:羽揃」と呼ばれていたのかもしれない。

阿曽明神 葉村ニ在 同二十四石
阿蘇神社 東京都羽村市羽加美4-6-23
http://www.tesshow.jp/tama/fssahamra/shrine_hamra_aso.html
注記:
国立歴史民俗博物館の旧高旧領取調帳データベースでは、村名は羽村になっています。羽村阿蘇神社発行の資料を見ると、文献によっては葉村となっていることもあり、どちらも音は同じ「はむら」になります。そのため、地名としては葉村も羽村も同等になりますが、羽村の方が主流だったようです。

(記)一宮明神 一ノ宮村ニ在
小野神社 東京都多摩市一の宮1-18-8
http://onojinja.or.jp/
注記:
當國神社大概に先立って、大宮氷川神社を一ノ宮として別格に説明していることから、ここでの一宮は旧一宮である小野神社のことを指すと思われる。

共□祭神日光権現
*調査中

二ノ宮 二ノ宮村ニ在 同十五石
二宮神社(小河神社)東京都あきる野市二宮2252
ウィキペディア(リンク
追記:
(1)一宮は、小野神社→大宮氷川神社と変遷しているが、二宮についてはあきる野の二宮神社であり、金鑚神社は五宮であるとされている。
金鑚神社 埼玉県児玉郡神川町字二ノ宮750
ウィキペディア(リンク

(記)鷲宮明神 大田荘ニ在 同五百石
鷲宮神社 埼玉県久喜市鷲宮1丁目6番1号
http://www.washinomiyajinja.or.jp/
注記:
久喜市HPから:「太田庄」とは現在の埼玉県東部に存在した荘園(太田荘)のこと

三輪明神 今須村ニ在 同百石
*調査中
注記:
(1)今須村がどこなのかが不明。当て字や誤記の可能性もある。
(2)百石だと比較的大きい神社なので、神社の規模で検討するために三輪神社でリストアップ中。
三輪神社 埼玉県入間市中神345
三輪神社 埼玉県三郷市高洲4-137
三輪神社 埼玉県飯能市高山156
三輪神社 埼玉県吉川市三輪野江1371
三輪神社 東京都大田区大森中3-17-3
三輪神社 東京都大田区大森西5丁目18−5
三輪里稲荷神社 東京都墨田区八広3丁目6−13

十二天 本坂ニ在 同十三石
*調査中
推定1)本牧神社 神奈川県横浜市中区本牧和田19
http://www.honmoku.or.jp/
注記:
(1)十二天社で探すとこちらが一番大きな神社になる。十二所は熊野神社のことであり、十二天とは異なる。
(2)地図上の横浜(濱)の隣に本牧神社の旧地である十二天と本牧の地名がある。
(3)一覧では本坂と書かれているが、本牧の書き間違いか?
(4)他の候補として、船方神社 東京都北区堀船4-13-28
http://www.tesshow.jp/kita/shrine_horifune_funa.html

高岡不動 高岡ニ在 同三十石
*調査中
推定:
(1)聖天院勝楽寺 日高市新堀990-1
旧日高町に高岡村があり、聖天院勝楽寺の本尊は不動明王。
(2)高幡不動 東京都日野市高幡733
http://www.takahatafudoson.or.jp/
注記:
武蔵国地域の不動と言えば高幡不動が有名だが、新編武蔵風土記稿には、高麗郡高岡と多摩郡高幡の両方の地名が掲載されており、全圖の寺院の欄には「吉祥院 高幡二在」と記載されており、高幡という地名が掲載されているので高幡を高岡と書き間違いしたのではなさそう。

牛御前 本町ニ在
牛嶋神社 東京都墨田区向島1-4-5
http://www.tesshow.jp/sumida/shrine_mukojima_ushijima.html
注記:かつては牛御前社と呼ばれた。

◆二列目右から

(記)天満宮 北野村ニ在 小手指原 社領五十石
北野天神社 埼玉県所沢市小手指元町3-28-29
ウィキペディア(リンク

冨士権現 駒込ニ在
駒込富士神社 東京都文京区本駒込5-7-20
ウィキペディア(リンク

烏森稲荷 日比谷二丁目ニ在
烏森神社 港区新橋2-9
http://karasumorijinja.or.jp
注記:
烏森と名が付く神社は、目黒区上目黒の烏森稲荷神社と、港区新橋の(稲荷神を祀る)烏森神社があるが、地名が日比谷ということなので、港区新橋の烏森神社と判断する。

妻戀神社 湯島ニ在
妻恋神社 東京都文京区湯島 3-2-6
http://www.tsumakoi.jp/

(記)王子稲荷 王子村ニ在
王子稲荷神社  東京都北区岸町1-12-26
ウィキペディア(リンク
注記)王子駅周辺には、王子神社(リンク)、王子稲荷神社があるが、王子神社は稲荷神を祀っていないので、王子稲荷神社を指すと考えられる。

新田明神 矢口村ニ在
新田神社 東京都大田区矢口一丁目21-23
http://nittajinja.org/

七面明神 谷中二在
*調査中
候補:
(1)七面神社 足立区南花畑3-17
http://www.tesshow.jp/adachi/shrine_shanahata_shichimen.html
(2)延命院 東京都荒川区西日暮里三丁目10番1号
http://www.tesshow.jp/arakawa/temple_wnippori_enmei.shtml
注記:
(1)七面明神(七面大明神)は日蓮宗の女神なので、寺院の中に祀られることもある。
(2)谷中という地名は、谷の中という意味なので特定の場所を指しているわけではなく、東京埼玉だけを見ても、東京都台東区谷中、東京都足立区谷中、埼玉県三郷市谷中と三つある。
(3)足立区南花畑は足立区谷中に隣接する地域なので、かつては一帯が谷中と呼ばれていた可能性が高い。
(4)當國佛閣大概の、長曜山感應寺 谷中二在となっている寺院は、台東区谷中に存在する。
(5)江戸名所記では、新堀村(日暮里地域)七面明神 – 現在は荒川区延命院内となっている。

(記)六所明神 府中二在 社領五百石
大國魂神社 東京都府中市宮町3-1
https://www.ookunitamajinja.or.jp/

住吉明神 八日市場二在 同十石
*調査中
候補:
(1)住吉神社 東京都八王子市片倉2475
http://www.tesshow.jp/tama/hachioji/shrine_katakra_smi.html
(2)住吉神社 東京都青梅市住江町12
http://www.tesshow.jp/tama/oume/shrine_smie_smi.html
(3)住吉神社 東京都中央区佃一丁目1-14
http://www.sumiyoshijinja.or.jp/
注記:
(1)八日町・八日市という名称は、東京都八王子市(住吉神社5社)と埼玉県神川町(住吉神社なし)にある。
国土数値情報 ダウンロードサービス > 東京都市圏ゾーンコード(リンク
(2)八王子市片倉の住吉大社は八日市宿から南方になるので、地名的には一致しないが、一本道で南下できるため、有名な八日市宿の名前を取ったのかもしれない。
(3)青梅市の隣はかつて五日市町だったので、八日に立つ市場が青梅にあった可能性もある。
(4)江戸で最も有名な住吉神社は、佃島にある。
(5)八日市としては、埼玉県児玉郡神川町八日市が存在するが、新編武蔵風土記稿にも住吉神社は記載されてない。 

(記)富ヶ岡八幡 深川永代島二在
富岡八幡宮 東京都江東区富岡一丁目20番3号
http://www.tomiokahachimangu.or.jp/

若宮八幡 牛込若宮小路二在
神楽坂若宮八幡神社 東京都新宿区若宮町18
https://jinja.tokyolovers.jp/tokyo/shinjuku/kagurazaka-wakamiyahachiman

白山権現 下長房村ニ在 社領十二石
白山神社 東京都八王子市廿里町48−1
http://893ginger.blog55.fc2.com/blog-entry-296.html

(記)同社 白山町二在
白山神社 東京都文京区白山5-31-26
http://www.tesshow.jp/bunkyo/shrine_hakusan_hakusan.html

香取大明神 大久保村ニ在 同十二石
*調査中
注記:
(1)同じ大久保村に鹿島大明神も存在する。
(2)大久保村の考察については、鹿島大明神 大久保村ニ在の項を参照。

松尾明神 松尾村ニ在 同十石
*調査中
注記:
(1)神奈川、東京、埼玉に松尾神社があるが、松尾村が特定できない。
(2)東京都西多摩郡日の出町大久野にバス停「松尾」(リンク)がある。

(記)愛宕山大権現 愛宕村ニ在 同百石
愛宕神社 東京都港区愛宕一丁目5番3号
http://www.atago-jinja.com/

柏木村 藤橋村ニ同社有
*調査中
候補:
杣保葛神社 東京都青梅市藤橋2-107
http://www.tesshow.jp/tama/oume/shrine_fji_soma.html
注記:
(1)柏木村は、新宿区役所柏木特別出張所あたりだが、愛宕神社は見つからない。
(2)東京都青梅市藤橋の杣保葛神社は、杣保神社と葛神社が明治に合併したもの。杣保神社は、藤橋城内鎮護のため愛宕社であったと伝えられる。
(3)新編武蔵風土記稿を江戸後期武蔵国村名マップ(リンク)で柏木村を調べると、愛宕神社は存在しない。

(記)久伊豆明神 久伊豆二在 同三十石
その1:久伊豆神社 埼玉県さいたま市岩槻区宮町2-6-55
https://www.hisaizu.jp/
その2:久伊豆神社 埼玉県越谷市越ヶ谷1700
http://www.hisaizujinja.jp/

注記:
(1)神社本庁データベースによると、久伊豆という名称を持つ神社は、埼玉県に56か所存在する。(摂社、末社を除く)
(2)新編武蔵風土記稿には久伊豆という地名が掲載されていない。
(3)一覧では、久伊豆にある久伊豆明神という表記のため、地名で確定させることは難しい。
(4)現在代表的とされるのは岩槻と越谷の二社。どちらも南面し長い参道を有する。
(5)地図上でも、岩槻と越谷に「久イツ=久伊豆」の表記がある。
(6)埼玉県神社庁によると、玉敷神社は、元荒川流域に多くみられる「久伊豆神社」のご本社ではないかと言われている神社である。江戸時代は久伊豆神社と呼ばれていたという。地図上には表記されていない。
玉敷神社 加須市騎西552−1
http://tamashiki.or.jp/
(7)岩槻と越谷のどちらが良いのか結論が出ず(神社の格付けでは良くあること)、地名を久伊豆としてしまったのではないかと考えている。 

(記)御嶽権現 大谷村ニ在 同三十石
武蔵御嶽神社 東京都青梅市御岳山176
http://www.musashimitakejinja.jp/

三島大明神 大豆戸村ニ在 同十二石
三嶋神社 埼玉県比企郡鳩山町大豆戸788
http://kamimeguri.web.fc2.com/hatoyamamamedomisimajinjya.html
注記:
(1)横浜市港北区にも大豆戸という地名がある。八杉神社には三島の神を祀っている摂社・末社もあるが、メインの祭神ではない。
(2)旧高旧領取調帳データベースでは、武蔵国比企郡大豆戸村は、三島社領12石となっており、表記と一致する。また、地図で見ても、本殿から東南東方向観音院前まで400m弱の長い参道があり、有力な神社であったことが伺える。

大宮宮本女体 同五十石
氷川女体神社 埼玉県さいたま市緑区宮本2丁目17-1
ウィキペディア(リンク

瀬戸明神 今村二在 同百石
瀬戸神社 神奈川県横浜市金沢区瀬戸18-14
http://www.setojinja.or.jp/

不動明王 於吾瀬二在
*調査中
候補:
長徳寺(廃寺)埼玉県入間郡越生町黒岩303
http://www.saitama-rekimin.spec.ed.jp/?page_id=354
http://www.town.ogose.saitama.jp/kyoiku/kyouiku/shougai/bunkazai/1456479445753.html
http://www.town.ogose.saitama.jp/kamei/shogaigakushu/shogaigakushu/gyomuannai/kyoikuiinkai/shogaigakushu/bunkazai/1456449430477.html
注記:
(1)於吾瀬は、越生(おごせ)の当て字と思われる。

(記)高尾山神社 駒木村ニ在 同二百石
高尾山薬王院境内神社 東京都八王子市高尾町2177
http://www.takaosan.or.jp/
注記:
(1)高尾山の北東方向旧甲州街道に駒木野という地名が存在する。駒木野バス停もある。(2)「武蔵國全圖」を見ると、図の中央上方向に八王子-駒木野-小仏があり、小仏の上に鳥居マークと高尾山がある。New!


この記事を書いた人について[9/5更新]:

プロフィール
ITコンサル・エンジニア出身で、スピリチュアルを正確に説明します。 これまで2000社以上の神社を参拝し、神様とお話してきました。守護霊・守護神と呼ばれるスピリットガイドから沢山のサポートを頂いています。 さらに詳しい説明はリンクを参照してください。

スピリチュアル・カウンセリング
スピリチュアル・カウンセリングを行っています。
クライアントさんの魂の深い部分まで観て、カウンセリングを行っていますので、短期的な事から長期的な事まで対応できます。
https://en-light.net/remote-counseling

遠隔ヒーリング
・春分、夏至、秋分、冬至・ 二至二分(春分、夏至、秋分、冬至)の遠隔ヒーリングを行っています。二至二分の日は、空と地上の空間が近くなり、ヒーリングのエネルギーが届きやすくなり、霊的な成長にもつながるので、年4回行っています。
https://en-light.net/solstices-and-equinoxes
詳しい内容は、日程が近くなったらブログに掲載します。

メールマガジン
メールマガジンを発行しています。リンク

テキストのコピーはできません。