「古代日本正史」原田常治、同志社を古本屋さん(神保町・原書房)で入手したので、読んでみました。まだ全部ではないけど、関係するところまでは読み終えたので、こちらに書いておきます。
二冊には同じ説や推論がいたる所に見られますが、二冊の違いを言うと、絶版になっていることからも分かるとおり、出版時期は「古代日本正史」の方が古く、「古代日本正史」1982年05月、「日本建国の三大祖神」2003年03月、また、自分なりの結論や推論に対しても「日本建国の三大祖神」では述べられていないのに対し、「古代日本正史」では推論の過程も含めて書かれています。
また、「日本建国の三大祖神」には参考文献が何だったのかも殆ど述べられておらず、いかにも自分が発見したかのような書き方をしてあります。
しかし、内容は「古代日本正史」に述べられていることの繰り返しのような内容である事から、「古代日本正史」を下敷きにして自分なりの調査を加えて書いた本であると思われます。
もちろん歴史に関する本ですから、正しい事を書けば二冊とも同じ結論に到達するのは必然です。
参考文献として「古代日本正史」を揚げてあるのであれば「古代日本正史」ベースに自分なりの推論を進めた本としても認められるのですが、参考文献については何も述べられていない以上は厳しい見方になってしまいます。
「古代日本正史」の方が絶版になってしまうぐらい古い本だし、出た当初はかなり話題になっていたので、それを知らないのはおかしいし、仮に知らなかったとすれば、歴史の研究者・著者として適切さを欠くということが言えると思います。
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