天照大御神は男か女か?という議論があるのですが、それに対する私のスタンスをお話しておきたいと思います。
天照大御神は男でもあり、女でもあるというのが、私のスタンスですが、そこには、天照大御神とは何かという問いがあります。
多くの人は、天照大御神を一柱の神と考えているので男か女かという議論になってしまいますが、実際には、複数の人神(生身の人間としての)天照大御神があり、時として男であったり、女であったりします。
そのあたりは、神話によって異なることになりますので、引用する神話によって、おとこだったり、おんなだったりします。そういった意味では、男か女かという区別にはあまり意味がないことが分かります。
しかし、男か女かという議論は続いているので、その意味合いで区別するとなると、概ね、このような意味づけになるかと思います。
古事記&日本書紀などの文献 = 女
その他の文献、特に出雲関連 = 男
大和地方を治めた種族を見てると、当初は出雲地域から移住した人たちによって開拓をされたというとことがあるので、大和の地域でありながらも、出雲の祭神を祭っているとことが点在します。
ということで、強引ながらもお男か女かということに対しては、大和文化を大切にするのであれば、男神(=にぎはやひ)であり、日本文化を大切にするのであれば、女神(=アマテラス)であるということができます。
なので、アマテラスが、男なのか女なのかについては、明瞭な区別をすることは難しいです。
私の場合は、歴史的なことも踏まえて、表向きは女神であるが、深くは男神であるという立場を取っています。
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