今日は、ブラックムーンだそうです。
ブラックムーンというのは、一か月の間に新月が二回あること。
それを特別な月として、色々書いている人も居るようですが、そもそも暦の成り立ちを知っていれば、こういう新月が出て来ることは特別な事を意味しているのではないことが分ります。
私たちが現在使っている暦は、グレゴリオ暦ですが、これは太陽暦であり月の進行を無視して、太陽の進行のみに焦点を当てることで、暦の精度のみを追求したものです。
そのため、暦の上では月の進行は無視されています。なので、一か月の間に満月が二回あったり(ブルームーン)、新月が二回あったり(ブラックムーン)ということが起きます。
月の進行を無視した暦を使っていながら、新月が二回あるというのが、特別な意味を持つということを語るのが、私には良く理解できないことです。
私たちの生活は、太陽と月のリズムが基本になっているのは、特に女性なら月経ということで、身体と月の間にはリズムが存在していることを体験的に理解できるかと思います。
大切なのは、ブルームーンやブラックムーンに特別な意味を見出すことではなく、太陽と月のリズムを取り戻すことです。
コメント
こんにちは。ご無沙汰しております。以下のコメントは、学問的にも論理的にも厳密なものではないのですが…。
「二十四節気でブラックムーンが起きる」と、それは旧暦の閏月です。(なお「逆ブラックムーン」が起きると旧暦は論理破綻します(2033年問題))。つまり、ブラックムーンやブルームーンの発想は、実は太陰太陽暦のそれです。
欧米は、案外「月の暦を気にする文化」なのではないかと感じます。キリスト教以前もさることながら、本来はキリスト教の暦であるグレゴリオ暦そのものが、クリスマスを中心とする太陽暦部分と、イースターを中心とする事実上の太陰太陽暦部分の二重構造になっています。2016年10月30日日曜日は「聖霊降臨後第24主日」ですが、この数字だけで大まかな月齢を推測できます。
日本は、明治初期にグレゴリオ暦を「合理的な太陽暦」としてのみ導入したので、このような本来の欧米の文化要素は切り捨てられてしまっています。
> tommyさん
ご無沙汰しています。
欧米の文化までは調べていなかったので、二重構造なのは知りませんでした。
暦は、太陽と月の進行から作られていることを考えると、太陰太陽暦の方が自然なのだと思います。
ブラックムーンとかブルームーンで騒いでいる人の大部分は、暦の歴史を知らずに書いているのが現実だと思います。