サブプライムを発端とする、世界金融恐慌ですが、いまだに「100年に一度」というせりふを使う人がいるようなので、こちらに書いておきます。
一般に株価は、金額ベースで語られることが多いのですが、基本となる物価が過去に比べて上昇しており、金額ベースだと最高額を記録してしまうため、今起きていることが、これまでの歴史の中で最大のことであるかのように見えます。
アメリカのビジネスウィーク誌3月16日号では、株価下落率と日数で、過去の米国の大幅な株価下落を比較している記事があります。それを分かりやすいように、グラフ化してみました。
こうして、株価の下落率×日数でみると、ニュースでさかんに言われていることとは、ずいぶん異なった印象になります。米国は、今回以上の株価下落を何度も経験し、それらを乗り越えてきているわけです。つまり、乗り越えられない危機ではない、ということです。
■過去の記事
アメリカ発の不況?
https://en-light.net/archives/1610
本当に100年に一度?
https://en-light.net/archives/1543
■参考文献
ビジネス・ブレークスルー大学院大学
オープンカレッジ事務局
株式・資産形成講座
2009/4/17記事
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