東洋と西洋では、同じものを異なる見方をすることがあります。
東洋では、陰と陽という見方をするのに対して、西洋では光と闇という見方をとります。
これはどちらかが間違っているというのではなく、物の見方の違いです。
そのため、スピリチュアルな勉強をするうえでは、この違いを知っておく必要があります。
東洋的視点
陰と陽という考え方では、陰も陽も大切なものとして扱いますので、両方があってこの世の中は成立すると考えます。太極図を見ればその考え方がよく分かります。
冬至、夏至といった季節の節目においては、冬至は「陰極まって陽に転ずる日」、夏至は「陽極まって陰に転ずる日」という見方をしており、陰も陽も同等の立場をあたえられています。
神社やお寺にあるおみくじの吉凶は本来は陰陽で、吉=陽、凶=陰になります。
なので、凶が出たからといって悪いことではなく、今は陰の時期であるということをあらわしているだけです。
西洋的視点
一方で、光と闇という考え方では、光を良いもの、闇を避けるべきもの廃絶すべきものと考えるので、その結果としてサタン(=悪魔)という考え方が出てきます。
サタンというのは、「反対する事」を意味するヘブライ語から来ており、本来は悪魔という意味ではありませんが、避けるべきもの廃絶すべきものという考え方が進んで行った結果として悪魔という概念になっています。
しかも不思議なことに、サタンと呼ばれる悪魔は元々天使なので、元は同じ存在としていたのが光と闇に別れていったことになります。
そのため、西洋的な手法では、闇を攻撃することが重要視されており、東洋的な考え方の陰陽とはまったく異なったものになります。
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