2015年のウエサク・五月満月が意味するところは何か?

天体・占星術寺院

2015年のウエサク祭は5月3日の夜に行われますが、満月になるのは5月4日12時42分です。この時のホロスコープを見ると、
wesak2015
※ホロスコープはMyAstroChart(Link)で製作した図(Original)に、文字/赤線を追加しています。

太陽と月と木星が完全なスクエア、すなわちTスクエア(T-square)を形成します。Tスクエアは三つの星の角度が全て揃う必要があるので、あまり見かけることのないアスペクトです。
陰陽を形成する陽の太陽、陰の月と吉星と言われる木星ですが、一般的にTスクエアは、「非常な悪運」という言われ方をします。今回は陰陽と吉星が構成するため、非常な悪運の中でも特に意味合いが強くなります。なので、占星術的に見れば、5月の満月はかつてないほどの悪運を意味します。

しかし、誰にとって、あるいは何にとって、かつてないほどの悪運なのかが問題になります。

ホロスコープのアスペクト(角度)の意味付けにおいては、幸運・悪運といった意味づけがありますが、この意味づけは、「私にとって」ということであり、肉体を自分を思っている私ということになります。つまり自我(エゴ)を中心にした見方で決められていますから、自我にとって、非常に悪運であるということです。
なので、一般的な意味合いであれば、このホロスコープは、私に悪いことが起きることを意味しています。

一方、スピリチュアルな道を進んでいる人にとって、自我の解消というのは、非常に重要な事であり、自我を消滅するというのは、悟りへの道でもあり、最終的な目的地と言ってもいいくらいです。

この自我にとって重要なことは、分離体験をするために自我が存続するということです。存続することが自我にとって一番重要なことであり、これが消滅するということは、もっとも避けなければならないことです。なので、自我にとって非常な悪運というのは、自我が消滅するということです。

なので、スピリチュアルな道を進んでいる人、自我の解消・消滅に向かっている人にとって、五月の満月は非常に幸運な満月と言えるわけです。

そもそも、ウエサク祭の起源は、

ウエサク祭の起源は、釈迦の降誕、悟りを開いた日、入滅の日が、全てヴァイシャーカ (Visakha)月(インド暦第二月)の第一満月の夜であったという伝承から来ており、占星のカレンダーに従って、ウエサク祭の期日は決定されます。

ということですから、スピリチュアルな道を進んでいる人にとって、今年の5月の満月はこの上なく幸運な満月になります。

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