銀座伊東屋と言えば、日本で有数の文房具屋さんというイメージがあります。
銀座伊東屋には、見たこともない外国製の文房具や、斬新かつ上品な便箋やレターセットもあり、行って見るだけでも楽しい、ワクワクする文房具屋さんでした。
今日は、伊東屋でしか売ってないものを買う必要なものがあって伊東屋に行ったのですが、そこで見たのは、かつての見たこともない文房具が沢山あって、ワクワクする伊東屋ではありませんでした。
現在の伊東屋をあえて表現するなら、鳩居堂の伊東屋バージョンです。
鳩居堂は和紙をベースとして様々な展開をしているので、お店に入ると、こんなものもあるのか!という新しい発見があり、とても楽しいお店です。
だけど、現在の伊東屋は、自らの方向性を探しあぐねているようで、お店に入って感心することはあっても、ワクワクするところがありません。
そして、銀座伊東屋の本分であった文房具については、なんと銀座通りの本店には売り場がありません。
本店の裏の方にあるもう一つの店舗にあるのですが、地方の街にある文房具屋さんの二軒分程度の面積しかありません。しかも扱っている文房具についても、どこの文房具屋さんでも扱っているものを置いているだけで、見ていて楽しいお店ではありませんでした。
文房具については、池袋や渋谷など各地にある東急ハンズの方が、見ていて楽しいお店であるのが現状です。
インターネット時代に入り、文房具はネットで買う時代になってしまったり、そもそもデジタル化で文房具が売れる時代ではなくなって行く時代なので、文房具を主力とした店づくりでは今後成り立たないということは理解できます。
そのため、伊東屋では、これからの方向性を模索しているのが現状だと思います。
かつての伊東屋が持っていた、「ワクワクするお店」を、これからのデジタル時代に向けて再構築してくれることを望みます。
【公式HP】
文房具専門店- 銀座・伊東屋 - より美しく、心地良い空間
http://www.ito-ya.co.jp/
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