日本の神々はGodではない

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英語でGodは神であると教えられるので、日本の神々をGodと言ってしまう人が多いのですが、Godは多くの場合一神教の神を示す言葉で、特にキリスト教で語られる神を示す言葉です。

日本において神といえば八百万の神々を示す言葉であるので、一神教のGodを日本の神に当てはめるのは無理があります。

多神教における神を表すのに、Deity(ディエティ)という言葉があります。ただ、Deityはキリスト教などから見ると、“キリスト教を信じない異教徒(a pagan deity)”というネガティブな意味合いを含んでいるので使い方には注意が必要です。

一神教の神は宗教と結びついているため、Godは宗教の神であるとも言え、キリスト教などの一神教の文化から見ると、日本の神社における“宗教なき信仰”というのは、とても不可思議な未開文化に見えたりするそうです。

しかし、元来信仰が先にあるものであり、宗教というのは人間が後から生み出したものであることを考えると、“宗教なき信仰”というのは神々と対峙する上でとても大切なことで、この文化を長く引きついでいる日本は、神々を崇めるのではなく、神々と共生するこれからの時代に比較的スムーズに移行できる素地を持っているわけです。

相撲(Sumo)や寿司(Sushi)がそのまま欧米で使われているように、神(Kami)という言葉も下手な英訳などせずにそのまま「Kami」という言葉で説明するほうがいいように思えます。

日本の神々は他の国々の神々とは違った役割を担っており、外国の言葉の神をそのまま当てはめようとしても無理があります。

日本の神々を表す言葉として、Godではなく、「Kami」を使うほうが適切だと思います。

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