アメリカ大統領選

色々な話題

トランプ氏が次期大統領に決まりましたが、報道を見ていると二極化しているようです。

二極化というのは、彼の表面的な発言を重視する報道と、彼の発言と行動を合わせて分析する報道との違いです。

前者の報道では、彼の危うさを中心に報道しています。
後者の報道では、彼を支持している人たちの背景を中心に報道しています。

色々な報道を深く読み込んでいくと、日本のメディアが心配するほどの危険性が実は無いということが、だんだんとわかってきます。

ポイントは、アメリカ国民が変化を求めているということです。
現大統領のオバマも「チェンジ」をキーワードに当選したのですが、8年を経て大きな変化が起きていないという事実をアメリカ国民は肌で感じており、現在の政治に対する不満があります。その現状を変えてくれる大統領を求めているということが判ります。

そういう時に、従来の政治の延長線上にあるクリントン氏とトランプ氏を比べた時、過去のしがらみがない人の方が、変化を実現してくれるだろうという期待があり、なおかつ経済人としての実績があるトランプ氏の方が希望を持てるということが、彼を大統領に押し上げた背景になります。

彼は、ビジネスマンが原点なので、人々が何を求めているのか、メディアは何を伝えたいのかという、人々が求めていることに敏感であり、そしてそれを実行できたから、現在のビジネスマンとしての地位があります。

アメリカ国民が求めているのは、まさにそれであり、過去のしがらみに捉われることなく、変化をもたらしてくれる可能性を信じて、彼に投票しているわけです。

単に暴言を吐く人であれば、アメリカ国民が彼に投票することはありません。
メディアの特性をうまく利用しつつ、アメリカ国民の心をつかんだからこそ、当選したわけです。

その国民の心を掴む感性と実行力を備えているのは確かです。

PS.

保守と革新というイデオロギーの対立軸で考えると、今回の大統領選の本質を理解することはできません。国民の期待に反して、保守も革新も現状を変えることが出来なかったという事実から見ることが大切です。

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