科学的というタイトルでオカルトを書いている本 [12/11追記]

※末尾に追記[12/11]

最近は、スピリチュアル系の売れている本についてはなるべくチェックするようにしており、こちらの本も売れているから(発売1か月半で4刷)という理由で買ってみました。

結論から言えば、お勧めできない本です。

書籍タイトルに「科学的」と付いているので、「新しい事が書いてあるのでは?」と期待したのですが、書いてある内容は全然科学的ではありません。ただのオカルト本でした。

はじめに(P.7)で書いているのが、

私は学者ではないので、統計的な分析はしていませんが、100人ものサンプルを見れば、ある程度の傾向はつかめるようになります。

読んだ時、のけぞりました。

それって、科学じゃありません。主観でモノを見ているだけ。
科学というのは主観を排除して客観的に見るということ。

こんな文章を堂々と最初の章に書くのは、「私は科学を理解していない」と言っているのと同じです。

本の内容は、そもそも全く異なる分野の脳科学と量子力学をいきなり結び付けたり、データも根拠もないのに、いきなり結論が出て来たりするあたり、科学ではなくオカルト。

また、書籍の後半は、目新しいことがあるわけでもなく、何処かの本に書いてあることの寄せ集めでしかありません。

お金と時間の無駄でした。

この本については、他にも言いたい事が沢山あるのですが、言ったところでブログを読んでいる人に何か良いことが起きるわけではないので、この辺で終わりにしておきます。

P.S.
ブログの記事ネタになったという点では、お金と時間の無駄ではないかも(笑)

書名:科学的 潜在意識の書きかえ方
著者:小森圭太
出版社:光文社
ISBN-10:4334950388
ISBN-13:978-4334950385
発売日:2018/7/19
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/4334950388

■追記 12/11

私の記事にしては、本への評価が少々辛辣かもしれません(^^;

書籍のタイトルが、「小森式 潜在意識の書きかえ方」だったら、ちらっと中身をみて記事も書かず素通りしていたでしょうが、タイトルが「科学的 潜在意識の書きかえ方」としてあるので、書いてある内容が科学的であるかどうかを議論されてしまうわけです。

科学的な議論というのは、内容を非常に厳しく吟味されるものであり、曖昧な内容や中途半端なデータ、論理的に成立しないものは検証を通過することはできません。科学というのはそういう世界なのです。

コメント

  1. にしだ より:

    AMAZONを覗いてみました。絶賛している人もいますね。
    医学の領域でも、「量子医学」や「波動医学」という言葉があります。
    さも科学的な聞こえがしますが、内容は全くのオカルトです。
    似たような「量子○○」が今後増えるかもしれませんね。

  2. 八雲 より:

    > にしださん

    絶賛のレビューを書いている人の文章を読むと、科学的な厳密さでこの本を読んでいる訳ではない事が分ります。この本の「科学みたいなもの」がちょうど合っている人なのではないかと。

    記事本文には書かなかったのですが、著者が参考文献として挙げているのは、きちんとした科学論文や科学誌ではなく、一般向け書かれた量子力学のごく簡単な解説本です。それを読んで分かっている気になっているようですが、それでは科学の上っ面を知っているだけです。その程度では科学とオカルトの違いまでは理解ができません。

    その程度の理解でも、ブログに人気が出たり本が売れるとなると、似たようなものを書く人が出て来るでしょうね。

  3. 八雲 より:

    記事本文の末尾に追記しました。