福島県双葉郡浪江町警戒区域のグーグルストリートビューが公開されました。
浪江町の市街地は、警戒区域(福島第1原発から20Km以内)に指定されており、立ち入り禁止になっています。特別の許可を得て、グーグルストリートビューの撮影がされました。
見てみると、海岸沿いは津波の被害が大きく、まさに何もない状態。
・陸に乗り上げた漁船
http://goo.gl/maps/9HQYs
街中では、いくつか崩れた家をみることができますが、いずれも古い家屋。
・崩れた家屋と銀行のビル
http://goo.gl/maps/guxxh
街中では、むしろ健全に見える建物(内部まではわかりませんが)のほうが圧倒的に多い。
こうしてみると、津波の被害も大きいですが、原子力事故の被害はさらに広範囲にわたっており、無人の街となっています。
一見すると、普段どおり生活できそうな状況に見えるのに、ここを離れなければならなかった人たちの思いがいかほどなのか、当事者ではないので想像するしかありませんが、無念であっただろうと思います。
チェルノブイリの現状などを考えると、再びここに人が住めるようになるには、数十年から百年以上の年月が必要です。原子力事故が如何に多くの人々の生活を奪ってしまうのかを見ることができます。
私たちは、この地震と津波という自然災害と、原子力事故という人災を、忘れず、次の世代に語り継ぐことが必要です。
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