地球温暖化と原子力

冷静に広範囲の分析をしている資料なので、一読する価値があります。

京都大学原子炉実験所 小出 裕章
第108 回 原子力安全問題ゼミ「地球温暖化と二酸化炭素」 2009年10月26日(月)
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)報告と温暖化二酸化炭素説の問題点
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/seminar/No108/koide20091026.pdf

(4/28追記)
この記事を書いたときは知らなかったのですが、小出さんは、原子力の安全性研究において、この分野では有名な人なんですね。
原子力村の外側から、つまり原子力利権に組み込まれない立場から、研究をするということは、学会からは無視されるということですから、学者として本当のことを追及するという覚悟がなければできないことです。

上記の資料で特に注目するのは、

原子炉の運転に伴って「低レベル放射性廃物」が生じることを記しましたが、その廃物は現在青森県六ヶ所村に次々と埋め捨てにされています。そして、日本の国は、それが安全になるまでに 300年間管理するのだと言っています。

原子力発電所の使用済み燃料(あるいはそれを再処理して生じる高レベル放射性廃物)は、およそ 100 万年に亘って人間の生活環境から隔離しなければならない危険物です。

というところです。
低レベル放射性廃棄物という、要するにゴミを、今から300年間も完全に管理できるとは、思えません。300年先には、日本と言う国が存在しない可能性だってありうることです。ましてや、高レベル放射性廃物というゴミに至っては、100万年という単位です。現在の人類の歴史より長い時間に渡って完全に隔離できるとは到底思えません。

こういうことにかかるコストについては、東京電力の発電コスト計算には入っていないということに注意する必要があります。原子力の発電コストが安いと言われていますが、それは「発電」にかかるコストであって、古い原発の廃炉処理のコストや、放射性廃棄物の処理に係るコストは含まれていません。

コメント

  1. ポン太 より:

    小出先生の説明って穏やかな口調で分かりやすくて好きです。動画もお薦めです。
    http://www.videonews.com/news-commentary/0001_3/001845.php

  2. ポン太 より:

    みなさんご存知かもしれませんが、VideoNewsというネット放送局では毎週小出先生の今週の原発解説がUPされます。Youtubeにも同じモノがあがっていますが、リンク先のはファイル配布なので一気見出来ます。
    今週はGWスペシャルで、どうして小出先生が反原発派なのに、原子力研究に残ったのか?などお答えになっていらっしゃいました。(今週の原発とは別の特別番組でした。)小出先生のストイックさ、素晴らしいです。
    是非御覧ください。(他の先生のも面白いですよ)
    http://www.videonews.com/on-demand/521530/001858.php

  3. ポン助 より:

    こんなんもあるよ
    日本政府は極秘裏に核兵器保有の検討していた
    http://www.youtube.com/watch?v=3aFP8EIYAkU
    いつでも核兵器を持てる能力を
    http://www.youtube.com/watch?v=sPrAKLZvYqU
    60年代後半 外務省に核保有肯定論も
    http://www.youtube.com/watch?v=-7Mcg8shZpQ

  4. ポン太 より:

    ややっ??ポン太兄弟??

  5. ポン助 より:

    2011年東北地方太平洋沖地震による「原発震災」について
    http://historical.seismology.jp/ishibashi/opinion/2011touhoku.html
    地震学からみた高レベル放射性廃棄物地層処分について
    http://historical.seismology.jp/ishibashi/opinion/chisoushobun.html
    「核抑止力に相当するものをもんじゅによって日本は持っている」
    http://www.youtube.com/watch?v=w-B8ZrsLxws
    なぜ「脱原発」か
    http://www.cnic.jp/modules/about/article.php?id=15

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