こちらの記事で、性能表示が重要であることを書いていますが、
最近はマスクを選んで買うことが出来るようになってきたので、性能表示についてもう少し詳しく書いておきます。
●BFE 99%だけでは新型コロナウィルスに対応していない
街中で売られているマスクを見ると、BFE 99%とだけ表記されているものがあります。
BFE 99%は、約3㎛の粒子を99%ろ過できることを表しており、花粉と大きな飛沫を防ぐことはできるが、新型コロナウィルスのマイクロ飛沫には対応していません。
●新型コロナウィルスに対応するにはPFE 99%と VFE 99%
新型コロナウィルスの飛沫感染を防ぐためには、新型コロナウィルスの場合飛沫のサイズ(マスクの試験における粒子サイズ)はマイクロ飛沫も含めると、0.1㎛~5.0㎛ぐらいになると言われています。
マスクの試験には、PFEとVFEもあり、PFEの粒子サイズは約0.1㎛、VFEの粒子サイズは約0.1㎛~5.0㎛になります。
PFE 99%とVFE 99%であれば新型コロナウィルスに対応できるマスクになります。
●マスクの各種試験
ここまでで、BFE、PFE、VFEというマスクの試験用語が出てきましたが、それについて説明します。
英文:Bacterial Filtration Efficiency
日文:細菌ろ過効率
粒子サイズ:約3㎛
対象:花粉、ウィルス飛沫
英文:Particle Filtration Efficiency
日文:微粒子ろ過効率
粒子サイズ:約0.1㎛
対象:インフルエンザウィルス、ウィルス単体、結核菌ウィルス、PM2.5など
英文:Viral Filtration Efficiency
日文:ウィルスろ過効率
粒子サイズ:約0.1㎛~5.0㎛
対象:ウィルス飛沫、ウィルス-マイクロ飛沫
粒子サイズ:約30㎛
対象:花粉
●実際のマスクでは
こちらは、ネピアの鼻セレブの表示ですが、
裏面を見ると、
となっており、4つすべての試験が、きちんとした試験機関(一財)カケンテストセンター、米国ネルソン研究所で行われていることがわかります。
●マスクを買うときは
マスクを買うときは、この四つの試験がきちんとした試験機関で行われているのかどうかを表記しているかどうかを確認してから買った方が良いです。
最近売っている安いものについては、性能表示すらないものや、性能表示はあるが試験機関について書かれていないもの、BFE 99%としか書いてないものをよく見かけます。
マスクの迅速な提供の為に試験機関を通さずに出荷するということもあるので、すべてがダメだとは思いませんが、やはりきちんとした試験機関でテストしたものを買うほうが安心です。
【リンク】
一般財団法人カケンテストセンター
https://www.kaken.or.jp/
米国ネルソン研究所
https://www.nelsonlabs.com/
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