日光地域 放射線量測定

東日本大震災

データは、5分間の測定のものもあれば、歩きながらの測定もあり、精度的にはかなりばらつきがありますが、日光地域の概ねの状況として見てもらえると良いかと思います。
数値については、RADEX RD1503の表示をそのまま使っていますので、以前の記事にもありますが、0.15μSv/h以下の数値については、かなり誤差を含んでいるということで、測定値ではなく参考値として見ておいてください。

こちらのデータで見ると、

日本地質学会 > 日本の自然放射線量
http://www.geosociety.jp/hazard/content0058.html#map

日光地域の自然放射線量は、0.0178-0.036μSv/hなので、今回の測定値の中心値を0.18μSv/hとするなら、通常の10倍-5倍の値になりますね。
場所によっては、0.25μSv/hになっていたので、その値では14倍-7倍ということになります。

今回は人通りが多い場所で測定しているのですが、測定器の誤差で高目の数値が出るとはいえ、0.20μSv/hを超える場所は、いろは坂、二荒山神社や東照宮などの人気のあるスポットでいくつも存在しており、側溝などにおいてもっと高い線量のポイントも予想されるので、日光地域は放射線に対する感度が低くなる40歳以上の大人が行くのならともかく、幼児~子供が行くのは避けた方がいいのではないかと思います。

上記の写真は、華厳の滝エレベーター前の広場にて。後方は小学生の修学旅行と思われる一団。
基本的に地上1mあたりで測定しているので、地面ではさらに数値が高いと思います。
ビニール袋が被せているのは、測定機に放射性物質が付着するのを防ぐためで、γ線はビニール袋を通過するので、これくらいの数値の場合測定値に対しては影響しません。

こちらの写真は、二荒山神社、神苑入口での最大数値。下が石張りの通路でこの数値です。

ちなみ、こちらのサイトの過去の測定データを見ても、

日光観光協会
http://www.nikko-jp.org/

二社一寺の表参道(ということは、東照宮参道の石畳と思われる)のデータでも、0.15-0.23μSv/hとなっており、昨日の測定データと概ね一致します。
ただ、上記のサイトのデータでは、過去のデータを見ても日光の人気スポットである華厳の滝のデータが9月以降しかないとか、華厳の滝の中でもどの場所なのかが記載されていないし、精度を確認するための測定機器・測定者・測定法などが記載されていないなど、公的なデータとしては信頼性に「?」があります。

【補足】
前回の東北自動車道のグラフが線グラフであるのに対して、今回のグラフが棒グラフになっているのは、前回のデータは測定条件を揃えているデータなので、前後の数値との比較ができるので、線グラフになっています。
今回の日光地域のデータについては、測定ポイントによって測定条件が前後のデータとは異なることがあるため、線グラフではなく、測定ポイントごとの棒グラフになっています。

コメント

  1. 翠(みどり) より:

    八雲先生、いつもホットな測定データ情報をシェアくださり、ありがとうございます。
    0.20μSv/hを超える場所は、いろは坂、二荒山神社や東照宮などの人気のあるスポットでいくつも存在しており、側溝などにおいてもっと高い線量のポイントも予想されるので、日光地域は放射線に対する感度が低くなる40歳以上の大人が行くのならともかく、幼児~子供が行くのは避けた方がいいのではないかと思います。
    写真の背景に、修学旅行中の小学生とおぼしき観光旅行の団体が写ってますが、そうすると、この子たちは。。。(゚m゚*)
    言葉になりません

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