人の頭の良し悪しについて語るつもりで記事を書いていたら、日本が陥っている状況のお話になってしまいました。 |
人の頭の良し悪しを決めるのは、回転力と集中力と論理力の三つの要素になります。
●回転力
物事を見聞きして、それから何が引き出せるのかを考える能力。
回転が速いと、様々なものを同時的に処理することができます。
●集中力
一つの事に集中できる能力。
回転力が低くても、集中力が高いと結果を導き出すことができます。
●論理力
物事を論理的に思考できる能力。
ブロックを積み上げていくように、知識を論理的に組み上げて行くことができる。
この三つの要素が相互に関係しあうことで、頭の良し悪しが決まります。
日本人に多いのは、論理力が欠落しているパターンです。
以下では、日本をマクロ視点から観て記事を書いてます。 |
かつて、アメリカに追いつけ追い越せという時代がありましたが、その時はアメリカというお手本/回答があるので、回転力と集中力があればかなり良い結果を出すことができます。ジャパンアズナンバーワンと言われた頃の日本がこの典型です。
しかし現状では、世界のどこを探してもお手本はなく、参考になるものがあるだけなので、この成功体験を引きずって、回転力と集中力に頼っていると迷走が始まります。一部の企業を除いて、日本の多くの企業や政治がこの状況に陥っています。
この状況を、回転力や集中力でなんとか乗り切ろうとしても、方向性が定まらないので結果的に迷走状態が続いていきます。
2009年に日本経済の置かれている現状について書いていますが、
先進国や発展途上国の中で日本経済だけが30年も停滞しているのは、物事を論理的に決められず、雰囲気で決めるという風潮が日本全体に蔓延しているからです。
そういった意味で、日本は緩い下り坂を下っている状況から脱することができていません。
この病理に気が付いている人は少数で、しかも日本の平均年齢が50歳を超えている状況では基本的に変化を嫌うため、英国が英国病と言われたような状況に、日本も陥るまでは大きな変化は起きないでしょう。
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