目覚めに向かう二つのルート

スピリチュアル◆悟り・ノンデュアリティ

スピリチュアルな目覚めに向かう時、大きく分けて二つのルートがありますが、細かい違いに気を取られると分かりにくくなるため、全体像を俯瞰してその違いを観ていきます。

この記事を読むときは、あらかじめこちらの記事を読んでおくと理解しやすくなります。

スピリチュアルの段階
https://en-light.net/archives/3480

スピリチュアルの段階において、第二・三段階は、様々なスピリチュアルな能力を扱います。そして、第四・五段階が、悟りの段階になります。

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1.悟りへの直行便

一つ目は、良く知られているもので、仏教や禅などにおける修行です。修行というのは、悟りを目指しています。悟りとスピリチュアルな目覚めは言葉は違いますが、本質的には同じことです。

修行には、様々な人が参加するため、それまでスピリチュアル(霊的)な事柄を学んできている人もいれば、まったく学んでいない人もいます。修行の体系においては、それらの多様な人々を受け入れる必要があるので、学んできていない人を基準として構成されます。

修行においては、凡人 → 修行 → 悟った人 という順番になります。
これは、悟りへの直行便と言えます。直行便であるがゆえに、修行の期間には、日常を離れて集中的に行うことが必要ですし、修行そのものも厳しいものになる傾向があります。

また、直行便であるため、修行の途中で現れてくるスピリチュアルな能力(チャネリングやヒーリング、遠視など)については、これらの能力に気を取られてしまうと、悟りが難しくなるため、意図的に無視または除外されます。

これらは、スピリチュアルの段階で言うなら、第一段階から、いきなり第四段階に進む方法です。途中の第二・三段階はスキップされます。密教系などでは、第二・三段階も扱うことがありますが、あまり重視されません。

そのため、こちらのルートで学んできて、現在教える立場にある人は、悟りについては様々な切り口や角度からの説明をしますが、第二・三段階におけるスピリチュアルな能力について語ることはほとんどありません。

2.スピリチュアルな能力と悟りの霊的世界一巡

二つ目は、スピリチュアルな世界の学びを続けていくうちに、スピリチュアルな目覚めの世界に突入するというパターンです。こちらは、直行便とは異なり、様々な知識を学び、経験をするなかで、次第にスピリチュアルな目覚めの世界に足を踏み込んでいくというものであり、その過程において、スピリチュアルな(霊的)世界を一巡りすることになります。

こちらでは、スピリチュアルの段階を第一段階から、順番に上がっていくため、様々な経験をすることになります。そして、第二・三段階においては、スピリチュアルな能力を学んだり、実際に能力を使うということをします。
スピリチュアルな能力というのは、実生活において役に立つので、多くの人がその能力を身に着けようとし、中にはプロとして活躍する人もいます。

第二・三段階においては、スピリチュアルな世界における能力の向上と様々なスピリチュアルな側面の探究に向かいます。この段階は、探究するたけの、価値と魅力があります。なので、多くの人は、この段階に留まって探究を続けます。幅広く探究する人もいれば、特定の分野を深く探究する人もいます。そして転生を繰り返しながら、複数の人生でこの段階を探究する人もいます。

第二・三段階から、次の第四段階に進む人は、これまでそれほど多くありませんでしたし、これからも、第二・三段階から、第四段階に進む人は少ないと思われます。というのも、第四段階に進むためには、第二・三段階で学んできた能力というものを、ある意味捨てていく必要があるからです。それはこれまで築いてきた人生の宝を捨てるようなもので、時にはつらいものがあり、そこで立ち止まってしまう人が出てきます。それ故に、悟りへの直行便である修行においては、スピリチュアルな能力というものを、意図的に無視したり除外します。

しかし、魂の声として、スピリチュアルな目覚めを求めているであれば、時に辛い状況であっても第四段階に進んで行きます。
そのため、こちらの道を進んだ人の場合は、スピリチュアルな能力や、スピリチュアルな事に対する知識と経験を多く持ちつつ、目覚めの道に進むことになり、霊的世界を一巡することになります。

現時点では、この道を進む人はかなり少数です。しかし、長期的に見たとき、より多くの人がスピリチュアルな目覚めを経験することができるのは、こちらの道です。
なので、現在この道を川に例えるなら、支流であり水流はわずかですが、いずれはこちらの水流が本流に代わっていくのだと思います。

3.どちらの道を選択するべきなのか?

スピリチュアルな目覚め(=悟り)という意味で、到達する先は同じなので、どちらの道でも構いません。どちらにも価値があります。
どちらが良いのかということはなく、自分自身がどちらの道を選択したいのか、という自分自身の意思、あるいは好みで決めることです。

私自身、気が付いたら二番目のルートを進んできていました。そのため、スピリチュアルな能力やスピリチュアルの様々な側面について知識と経験があるのですが、スピリチュアルな目覚めの指導的人達が、それらの能力や側面については、ほとんど語っていないのが不思議だったのですが、二つのルートがあるということに気が付いたときに、その疑問は氷解しました。

なので、悟りへの直行便タイプの指導者からは、悟りに向かうシンプルな教えをそのまま受け取るようにすることが、道を進む近道になります。

スピリチュアルな能力と悟りの霊的世界一巡タイプの人からは、スピリチュアルな世界の幅と深さ、悟りに向かうシンプルな道を学ぶことで、スピリチュアルな世界を幅広く学ぶことができるようになります。

どちらを選択するかは、あなたが決めることです。

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