SNS(Twitter, Facebook, LINEなど)が多く使われるようになりましたが、いずれもテキストメッセージによるコミュニケーションです。
テキストメッセージによるコミュニケーションでは、対話(Zoomを含む)とはモードが異なるため、コミュニケーションがうまく取れないということが時々起きます。
感情が伝わりにくい
「はい、わかりました」という一文が返ってきた時、相手の感情がどうなのか?怒っているのか、冷静に話しているのかを読み取ることは難しくなります。
顔文字を併用するという方法もありますが、複雑な感情、例えば心の底では怒っているけど怒れない状況なので、表面的にはにこやかにしているような感情を伝えたい場合など、微妙なニュアンスまでは伝えることはできません。
そのため、相手からのメッセージを読み違うということが起きることがあります。
読み違えた場合、読み違え方によっては、人間関係に致命的な傷を与えることもあります。
モードが違う
対面やZoomで相手の話を聞く場合は、相手の話を聞くというモードに入るのですが、テキストメッセージの場合、それを読んでいるのは私自身なので、相手の話を聞いているのではなく、自分なりに解釈をするという自分モードになります。
自分モードに入ると、テキストメッセージを読んでも、自分の文脈で解釈するため、相手が意図した内容が伝わらないことがあります。
解決方法
以前EUNOSロードスターのメーリングリストをやっていたことがあります。
参加人数は最大で200名ぐらいになっていたので、お互いが顔見知りとは限らず、相手がどのような背景で何を伝えたいのかが分かりにくくなることがあります。
そういう時に、感情的なキーワードが入っているメッセージが流れると、それに反応してさらに感情的に反応して、炎上するということを何度か経験しています。
あるいは、相手が何を言いたいのかが、自分モードで解釈するために、全く理解できない状態に陥ることで、コミュニケーション不全が起きることもあります。
これが起きるのは、モードの違いからおきる、コミュニケーション・ギャップが原因であり、コミュニケーション・ギャップは、テキストメッセージのやり取りの時に発生します。
私は、メーリングリストの主催者だったので、こういった問題が起きたときには、該当者を対面もしくは電話で直接やり取りさせるという方法を取ります。
対面もしくは直接のやり取りを行うと、言葉の感情的側面やニュアンスが伝わり、また伝えたいことが何なのかを対話することで補完できるので、ギャップが解消されて問題は解決します。
対面のコミュニケーションは大切
SNS上ですべてのコミュニケーションを行ってしまおうとする人をよく見かけますが、SNSでは伝わらないことも沢山ありますし、SNSだから起きるトラブルもあります。
トラブルが起きたときの解決や、トラブルを事前に回避するためにも、対面のコミュニケーションはとても大切です。
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