年金というと、いくらもらえるのかということが良く話題になってますが、年金の成り立ちを調べてみると、年金とは貰うものではないことが分かってきます。
年金は、Wikiの文章(http://ja.wikipedia.org/wiki/厚生年金)にも書かれていますが、
一般の労働者に対する厚生年金の起源は第二次世界大戦下の1942年に施行された「労働者年金保険」であり、戦時下における労働力の増強確保と強制貯蓄的機能を期待する目的があったとされているが、手っ取り早い戦費調達手段として導入されたとする見方もある。
ようするに、戦費調達の手段の一つとして始まっています。
当時の人口構造は典型的なピラミッド構造になっており、若い人が年寄りを支えるための構図が出来上がっています。
それを活用することで、若い人から税金を収集して、数少ない年寄りに集めたお金の一部を支払うという構図です。
この構図では、収入と支出のバランスでは、常に収入の方が超過することになります。
なので、集めた年金のためのお金を、運用して増やすという感覚をそもそも持っていないのが、年金を集め・運用している機関の特質です。だから、社会保険庁が(現在の目で見ると)腐っているというのは、設立の趣旨を考えれば当然の話です。
年金が始まった当初は、年金の仕組みもうまく回っていたのですが、年金が前提とした人口構成が、当初のもくろみであったピラミッド型からビヤ樽型、さらに今後予想される逆ピラミッド型になると、払う人よりも受け取る人の方が多いという矛盾に直面しています。
年金をあてにする老後というのは2004年現在で50歳以下の年齢層にとって現実的でないことを認識する必要があります。
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