私たちの日常の思考や行動において、意識的な思考・行動を行っている時間と、無意識的な思考・行動を行っている時間を比べると、圧倒的に無意識的な方が多くなります。
これは、日常生活において、意識的に思考したり、行動するというのは、脳が多大なエネルギーを消費するためです。そのため、思考や行動が一定のパターン化できるものについては、そのパターンである世界観を意識的な領域から、無意識的な領域に移動させて、そのパターンを繰り返して行うことで、消費するエネルギーを節約しようとするものです。
そのため、私たちが普段瞬間的に思考したり行動している場合、パターンをなぞっているだけで、そのパターンがなぜ必要なのか、あるいはどのような理由でそのパターンになったのかを忘れています。
スピリチュアルな目覚めにおいては、このパターンを認識し、消滅させていくことが必須です。
そのためには、無意識的な世界観としてのパターンが存在することに気づくことが入口になります。この入口に入るには、意識的でなければならず、無意識的なままでは、世界観というパターンが存在していることに気が付きません。
そして、パターンを段階的に、消滅させていくこと。一度に全部消滅させてしまうと、自分が何を考えて、どのような行動すればいいのかという生きるため指針を突然全て失って混乱を生じてしまうので、段階的に消滅させていくことが必要です。それゆえに、消滅させていくには長い時間が必要とされることが多くなります。
パターンを消滅させるには、気づきが必要です。そしてその気づきを起こすためには、思考も行動も常に意識的であることが必要です。
禅の修行では、日々の生活における動作に常に意識的になることが始まりです。そして、座禅を通じて、思考に対しても常に意識的に見つめていくということを行います。そしてそれが日常的になった時、その意識から離れて自由な境地に入ることが目覚めになるということです。
スピリチュアルな目覚めにおいて、私たちは、無意識的な世界観に支配されていることに気が付くということが、最初の一歩です。
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