『誰がかまうもんか?!』(リンク1、リンク2)の後に読んだ本で、やはりこの本も一元性(非二元性)に関する本で、セイラー・ボブ・アダムソンは、ラメッシ・バルセカール と同じく、ニサルガダッタ・マハラジを師とした人です。
他の一元性の本とは少し異なるのが、本の前半はセイラー・ボブの生い立ちが書かれています。生い立ちについて、長々と書いているのが最初は退屈だったのですが、後半を読み始めると、前半に生い立ちを置いた理由も分ってきます。
現在86歳で、メルボルンでセッションを行っており、この世界では結構有名な人なのですが、生い立ちを見ると、ごく普通というよりは色々と問題を抱えた半生を送っているのが分ります。悟りとか目覚めというのは、ラメッシやマハラジを見ていると、普通ではない人にしか起こりえないのではないかと思ってしまうことがあるのですが、セイラー・ボブの生い立ちを読んでると普通の人にもそれは起きるのだなとわかります。
後半の教えは、とてもシンプルで、ラメッシやマハラジの本のような沢山の文章があるわけではなく、とても読みやすく、しかもよく入ってきます。お勧めです。
この本は、セイラー・ボブだから買って読んだわけではなく、実は翻訳者が高木悠鼓だから、買ってみました。彼女は他に、アジャシャンティ、ラメッシ・バルセカール、ダグラス・E・ハーディングなど、一元性(非二元性)の師の本を何冊も翻訳しており、翻訳者も一元性をきちんと理解している、ということから安心感があり、それ故に購入した本です。
書名:ただそれだけ―セイラー・ボブ・アダムソンの生涯と教え
著者:カリヤニ・ローリー
翻訳:高木悠鼓
単行本:229ページ
出版社:ナチュラルスピリット
ISBN-10: 4864510229
ISBN-13: 978-4864510226
発売日: 2011/11/23
Amazon:http://www.amazon.co.jp/dp/4864510229/
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