少し前の話ですが、カウンセリングで原罪について聞かれたことがあります。
原罪の定義は様々ですが、簡単に説明すると、
「人類が生まれた時に最初に犯した罪で、全ての人類はこの罪を背負うとされる」
になります。
ところで、
神社神道には原罪がありません。
仏教にも原罪がありません。
日本古来の自然信仰にも原罪はありません。
原罪があるのは、旧約聖書を正典とするユダヤ教およびキリスト教だけです。
つまり、原罪とはユダヤ教とキリスト教だけに見られる文化的特徴です。
他の宗教に原罪は存在しないのだから、原罪は真実ではありません。
全ては一つである、ノンデュアリティにも原罪はありません。
ですから、人類に原罪は存在しません。
ところが、過去生においてユダヤ教やキリスト教に帰依した人の場合、教えの中で原罪が語られるため、潜在意識の深い部分で原罪の意識を持ち続けている人がいます。
そういう場合、心の奥底の何処かで、「自分は悪い人間だ」「自分は罪を背負っている」だから、罪のつぐないをしなければならないと思っているのですが、それは潜在意識下に存在するので、言葉にできません。
行動を起こすときに、自分を貶めるような選択をしたり、自分に罪があるかのような選択をすることになります。
あるいは、罪をつぐなうために、なぜか非難や攻撃されたり、事件に巻き込まれるということが起きてしまいます。
しかし、なぜそうなるのか自分ではよくわかっていません。
必要なのは、人間はそもそも罪を背負っていないこと。
原罪は存在しないということを、心の奥底で理解することです。
しかし、
原罪の概念が心の奥底にあると、存在しない罪を償うまで覚醒/魂的成長することができません。
そうして、覚醒/魂的成長が出来なくなってしまいます。
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