こちらの坂本氏の日記でも書いてますが、
http://diary.nttdata.co.jp/diary2004/05/20040509.html
https://web.archive.org/web/20120607052650/ 2004 May 9 今週は、今国会で通過しようとしている「著作権法の一部を改正する法律案」に関して、音楽関係者の間でメールがとびかっている。どういう法律かというと、中国などアジア生産の安い輸入盤CDの国内での販売を規制しようというものだ―――ったはずだ。ところが、当初の趣旨からはずれて、日本盤CDより安い海外からの輸入盤全てが規制の対象になる危険が出てきた。これは困る。 一方で日本生産のCDは、全てCCCD(コピーコントロールCD)になってしまいそうである。CCCDはコピープロテクションのかかったCDだが、明らかに音質が悪い。日頃音質に命をかけているミュージシャンやエンジニアの努力を台無しにする規格である。 それはともかく、音質にうるさい音楽ファンがCCCD規格の日本盤を敬遠して、CCCDでなくしかも値段の安い輸入盤を買おうと思っても手に入れられなくなる可能性があるのが、今回の法律改正である。産業の利益を守るためとはいえ、音楽産業自らの手で音楽ファンを葬るようなことをするとは、自分の手で自分の首を絞めているようなものである。業界は規制で閉め出すことばかり考える前に、高いなら高いなりに付加価値をつけることに努力するなり、アジア盤に対抗して値段を安くするなりして、競争力をつけるべきである。 ―――と、ここまで真面目に書いてきたが、実はぼくは2004年という年は「CD永眠の年」として記憶されると思っているのだ。もうCD自体がなくなろうとしている時に、CCCDでも輸入盤規制でもないだろう。もう手遅れだよ。 *興味のある方は以下を参照 朝日新聞所載の山形浩生氏のコラム↓ 読売新聞の記事↓ 評論家の高橋健太郎がこの件に関して出演したラジオ番組の聞き起こしはここ。問題をわかりやすく解説しています。↓ またライター森砂里詩さんがポイントを簡潔に整理されています。 問題の全貌は、以下のサイトに詳しく掲載されています。↓ そしてこの問題に関してのシンポジウムが5月4日におこなわれました。そのときのやりとりが簡単にまとめられています。↓ そのときの模様の音声ファイルはこちらから↓(音楽配信メモさんの提供) |
輸入盤規制の今回の法案は、日本の音楽界をじわじわと首を締める結果になるのではないかと心配です。
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