5/31の事になりますが、火星が11年ぶりの近さで地球に最接近しています。最接近の前後数週間はあまり距離も変わらないので、肉眼でも火星を良く見ることができます。
最近では、スーパームーンにあやかってなのか、2年2か月ごとに起きる火星の接近をスーパーマーズと呼んでいるようです(リンク)。スーパームーン、スーパーマーズは天文用語ではありませんので、使う時は俗称だと判って使った方がいいですね。スーパームーンを使い始めたのは占星術の人みたいです。
今回の接近は「中接近」で、ここまでの近さとしては11年ぶりとのことですが、次の接近は2年2か月後の2018年7月31日で「大接近」になりますから(群馬天文台の比較画像)、スーパーと言うにはちょっと足りない感じがします。
18:00ごろに東南東から火星が昇り、22:45分頃に南中するので、南の空を見上げると赤い火星を見つけることができます。
※画像はStella Theater Pro(リンク)のスクリーンショットに星名を追加して作成しています。
すぐ近くには、さそり座の1等星の赤いアンタレスも見ることができます。
どれくらい大きいかというと、ウェザーニュースの画像(リンク)が分りやすいです。
火星接近は、もうしばらく続くので、夜に南東の空を見上げてみると良いですね。
また4月22日は、2016年で最小の満月つまり、地球から今年一番遠い満月で、国立天文台の画像(リンク)が大きさ比較しています。
月が遠く、火星がアンタレス(さそり座)の近くで大きく見られる状況で、アンタレスは、アンチ火星という意味ですから、火星的な積極性・攻撃性のエネルギー過剰な状況になります。
静かな人が急に感情的になったり、普段取らないような行動したり、原因が判らない不安や感情が起きたりします。また、普段なら喧嘩しないような相手に、口撃することもあります。
そういった、争乱的なことが起きやすい状況にあるため、社会的にもなんとなくざわざわした感じになります。
こういった状況は、あと一週間ぐらいは続きます。なので、何かやらなければならないことがある場合は、この外に向かうエネルギーが多い状況を使って、一気にやってしまった方がいいです。そうでない場合、逆に不安定な状況になりやすいので、普段以上に穏やかさを保つようにしておいた方がいいですね。
アンタレスは赤い巨星なので、火星とセットになった場合、影響力が以外と高くなります。
以下の記事で、星の大きさ比較の動画の日本語解説しているので、こちらも参考にしてください。
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