こういう仕事をしていると、ごく少数ですが、スピリチュアルカウンセラーは万能であると思い込んでいるひとに出くわすことがあります。
しかし、万能ではありません。というのも、自分が抱えている問題や課題について、スピリチュアルカウンセラーに相談すればたちどころに解決してくれるという期待が強い人が、まれにいるのですが、スピリチュアルカウンセラーといえども、クライアントさん本人が、自分自身の変化や、これまで知らなかった世界観などを受け取ることができない場合は、結果を出すことができないことになります。
こういったことが起きるケースを整理してみると、
(1)スピリチュアルカウンセラーといった人に対する、かなり偏った思い込み(過剰な期待)がある
「スピリチュアルカウンセラーって万能?」というタイトル通りですが、正直なところ万能ではありません。
その人が抱えている問題に対して、問題の要因と対策を提示することはできます。しかし、その情報を受け取ることを本人が拒否すると、結果を出すことができなくなります。
つまり、私たちができるのは、問題と対策を提示することまでになります。そこから先は、本人が受け取って、それを活用できるかどうかということです。
(2)自分の価値観・世界観を手放すことができない
人間は誰でも、自分が生きてきた時間・世界を元に、生きるといういことの価値観・世界観を持っています。
ところが、その価値観・世界観が元で、問題を抱えていることも多いです。その場合、スピリチュアルカウンセラーは、その価値観・世界観を手放すということを推奨するのですが、価値観・世界観を手放すことが難しくなっているケースがあり、問題の解決を難しくしています。
(3)メディアが作り上げた、スピリチュアルカウンセラーという虚像
上記の話とも関連するのですが、本やTVといったメディアが作り上げた、スピリチュアルカウンセラーという虚像が存在します。それは、「どんな問題でもたちどころに解決」とか、「スピリチュアルカウンセラーに任せれば問題はなくなる」といったものです。確かにそうであれば、一般の人たちからするとありがたい話ではあると思うのですが、上記でも書いたとおり、なにがしかの問題を解決するときは、クライアントさん本人とスピリチュアルカウンセラーが共同して、立ち向かうことが必要になります。
ところが、そういった話は、メディアでは受けが悪いので、「スピリチュアルカウンセラーに任せれば問題はなくなる」といった虚像をメディアが作る傾向がよく見られます。
スピリチュアルカウンセラーの仕事というのは、クライアントさんが気付き、自分の力で、自分の人生を良い方に向かわせるようにするための、お手伝いであって、人生の主役はあくまでもクライアントさんであるということです。
コメント
八雲様
10日ほど前にリーディングでお世話になりました者です。
悩んでいることや、聞いたことに関して
全てお答えしていただけるものだと、
確かに過度に期待をしておりました。
スピリチュアルカウンセラーの方もそれぞれ
にそのクライアントに対して感じ方が違ったり、
それぞれの考え方もあるので、
こちらの受取り方も理解度?もその度々ごとに違いが出てくるのですね。
あまりうまく説明できないですが、この話の内容を見て私自身のことだと思いました。
八雲さんのブログはわかりやすくて興味深く、よく拝見させていただいております。
ひろみさん
この記事は、特に誰かのことを指しているのではなく、一般論として書いています。
月のうち何人かは、この記事のように、カウンセラーに解決してもらおうという
意識を持った人が来られるので、それでこちらに書いています。
問題解決は、クライアントさんとカウンセラーの共同作業になります。