神無月(かんなづき)

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神無月は、通常十月を意味します。新暦(グレゴリオ暦)では、既に10月半ばを過ぎていますが、本来の神無月を決める旧暦(太陰太陽暦)では、11月14日が朔日(ついたち)=新月になり、神無月が始まります。

神無月については、既に何度か書いていますが、ほぼ毎年誰かに聞かれることなので、過去の記事に加筆して掲載します。

神無月の説明では、
「神々が出雲に集まるから、出雲以外は神がいない月として神無月と言われています。」
といった説明が多いのですが、実際はそうではありません。

神無月というのは、そもそも出雲地域だけで使われていた表現です。

ここで「神」というのは、出雲地域の各地を納めていた長(おさ)のことで、それらの人を「カミ」と読んでいました。いまでも、政府・行政を「おカミ」と呼んでいるのと同じですね。

日本語は、音が先にあって、中国から入ってきた漢字を当てはめていったので、漢字の「神」ではなく、音である「カミ」の方が古くからある言い方になります。

神無月になると、農作物の収穫もほぼ終わり、収穫高がはっきりするので、これから一年の計画を立てられるようになります。そこで、出雲地域各地のカミが一同に会して、これから一年の計画を立てる月なので、各地域にはカミがいなくなるということで、神無月という名前で呼ばれるようになったものです。

そもそもは出雲地域だけの言葉であったのが、国譲りの時に、国を譲ってもらった替りに出雲を引き立てておく方法の一つとして、神無月というのを持ち出してきて、全国的な言葉になったという経緯があります。

なので、神無月だからといって、出雲以外の日本各地の神社に神様が居ないということではありません。

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