スピリチュアルの段階 ・・・ エゴ編

スピリチュアル

スピリチュアルの段階(フェーズ)をエゴという側面から見てみます。
エゴというと、ネガティブな捉え方をされることがありますが、ここで言うエゴは、本来の意味である自我というニュートラルなものです。ちなみに、英語の発音では、“エゴ”ではなく、“イーゴゥ”になります。

(フェーズ1)分離

人は肉体を持って生まれてくることで、統合から分離という体験を始めます。
自分と自分でないものという認識が始まります。

(フェーズ2)分離とエゴ

子供が成長するにしたがって、自分と自分以外という認識から、やがて自我(エゴ)が芽生えてきます。エゴが確立するのは、概ね13歳から16歳くらいで、反抗期と重なります。反抗期というのはエゴを確立していく過程において、自分を強く意識し始めることから起きるものです。反抗期を経ないで確立する人もいます。

(フェーズ3)分離とエゴの強化

社会人になるまでの義務教育と高等教育は、自我ということを教育という形で強要されていく時間です。そして、社会人になると、さらに自分と自分以外の人や物質と関わり、分離とエゴが強化されていくことになります。

(フェーズ4)分離とエゴのスピリチュアル

この世界は、物質だけではないという気づきの段階においては、分離とエゴを持ったまま、スピリチュアルを学び始めることになります。この段階においては、分離もエゴもそのままなので、この二つはスピリチュアルを学ぶことに対して協力的に働きます。

現時点において、スピリチュアルというと、この「分離とエゴのスピリチュアル」の段階を指すのが一般的です。
たとえば、パワースポットということを見てみると、パワースポットに行くというのは、パワースポットと私という分離的世界観の元にあり、エゴについてはその分離の世界観の中に存在したままです。

多くの場合、この世界はワンネス(統合)だということを知識としては知っているが、行動や思考パターンはワンネスではなく、分離的になっているという状況です。
これは、実体験としてのワンネス、あるいはワンネスの一瞥がないので、知識レベルではワンネスだが、世界観や観念はまだこれまで通りの分離的なパターンのままになっている状態です。

以前、スピリチュアルの段階でも触れていますが、この(フェーズ4)の段階を深く掘り下げて行くということは、とても価値があることです。
現時点では、この段階を進んでいる人・掘り下げている人が、スピリチュアルの世界において多数派です。
この段階を深く掘り下げる場合は、分離やエゴに対して保持的であり対抗的ではないため、分離もエゴも協力的に働きます。

そして、次の段階以降に進む人は、現時点ではあまり多くないのですが、最近の状況を見ていると、次第に増えつつあるようです。この(フェーズ4)を深く掘り下げる場合とは異なり、次の段階においては、分離もエゴも協力関係から一転します。

(フェーズ5)分離と統合の中間状態とエゴの解消途中段階

実体験としてのワンネス、あるいはワンネスの一瞥があると、(フェーズ4)に留まることが難しくなって、ある時期からこのフェーズに進んできます。ある時期がいつになるのかについては、実体験や一瞥の直後とは限らずしばらくの年月の後ということもあります。

前のフェーズまでは、分離とエゴを保持するのがベースになっていましたが、この段階に入ると、これまで築き上げてきた分離とエゴを解消する方向に進むことになります。
自分を取り巻く状況についてはあまり変化を感じられないため、これまでの(フェーズ4)までと同じ様に行動するのですが、そこで得られる結果というものが、これまでとは明らかに異なったものになってきます。

分離と統合の中間状態にあるため、これまでなじみのある分離と、本質が求めている統合の間を行ったり来たりすることが起きて、どちらが本当の自分なのか判断が難しくなって混乱が始まります。

この段階から、真に統合の世界に進んでいくことになるので、分離の世界でのみ生き残ることができるエゴを解消するということが始まります。ところがエゴは、生き残ることが唯一の望みであるため、解消に対してとても反抗的に動き始めます。混乱を発生させることで生き残ろうとしたり、エゴを認めてもらえていた前の段階に引き戻そうとしたり、様々なことを始めるので、本当の自分は誰なのか、何をしたいのか分からなくなって、混乱が始まります。

混乱が起きるということについて、予め知識や経験がないと、行きつ戻りつを繰り返してしまうので、次の段階に抜けるのが数年に及ぶことがあります。あるいは、結局前の段階に立ち戻ってしまう人もいます。

(フェーズ6)統合とエゴの解消の加速

前の段階の混乱期を経験することは、これから先の段階に向けて、「手放す」・「保持する」、この二つを区分できるようになるために必要なことです。そして、自分の本質の声が明瞭になってくるので、「新たに手に入れる」についても段々と分かるようになってきます。
そうなることで、統合とエゴの解消が加速されていきます。

(フェーズ7)統合とエゴの解消の定着

統合とエゴの解消が定着するということは、悟りや目覚めが安定するということです。やがて、常に目覚めた状態で過ごすことができ、外的な刺激によって目覚めが後退することもなくなります。

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