産総研(国立研究開発法人産業技術総合研究所)は、日本における最大級の公的研究機関です。
産総研の組織である、GSJ (地質調査総合センター) では、活断層・火山、地質、資源環境、再生可能エネルギーなどの研究を120年以上にわたって行っています。
GSJ(地質調査総合センター) が毎月発行している、GSJ地質ニュースがあり、
GSJ地質ニュース 2014/10号
https://www.gsj.jp/data/gcn/gsj_cn_vol3.no10.pdf
今回の記事は、このGSJ地質ニュースに掲載された投稿「巨大地震の後に火山噴火」は俗説か?(リンク)を分りやすくまとめてみます。
東日本大震災以降、巨大地震により火山活動が活発化するということが、たびたび言われており、もはや常識とも言えるくらい広まっています。
ところが大震災から5年経った現在、東北地方の火山は平穏であり、富士山も噴火しておらず、巨大地震によって明確に誘発された火山活動は起きていません。
一般にはまだ知られていないことですが、
巨大地震が日本列島の火山活動を活発化させているという証拠はありません。
地震の前も後も火山は同じように活動しています。
「巨大地震の後に火山噴火」は俗説か?を良く読むと判る通り、巨大地震の後で火山活動が活発化したというデータは乏しく、前後で大きな変化は見られません。
今後も火山活動は、これまでと同じように発生するでしょうが、これを過去に起きた巨大地震と短絡的に結びつけないことが大切ですね。
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