それは突然やってくる。
目覚めというのは、予定することもできなければ、計画することもできません。それは、あるとき突然やってきます。
自分というものを忘れている時、その瞬間に前触れもなくやってきます。
それは、言葉に言い表すのがとても難しい体験です。言葉という表現を超えた体験です。
その瞬間に、すべてが繋がっていることを観ます。観るというのは、理解するとか、思考するとか、知識になるということを超えて、ただそこに存在するものを観るからです。理解とか思考を超えた体験です。
それを正確に表す言葉は存在していないのですが、あえて表現をするなら恩寵という、“超自然的な恵み”です。これは、ただそこに存在しています。始まりも終わりもない世界、すべてが永遠に存在する世界、すべてが一つである世界。
それを理解するのではなく、ただ知ることになります。
人とのつながり、自然とのつながり、神とも呼ばれる超越的な存在とのつながり、それら全てのつながりを体感します。
目が見ている風景が変わっていくのではなく、その風景の背後に存在するものを感じます。
目覚めるというのは、自分自身が何か違った存在になるということではありません。自分という存在を超えた本来の姿を観るということです。
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