無・空を理解する

スピリチュアルな世界観において、「無」や「空」は重要な概念といわれています。

無・空というと何もないという解釈をしてしまう人が多いのですが、無・空は何もないということではありません。無・空が意味するところは、“何もないの真逆”です。

ここで、思考実験をしてみます。思考実験に馴染みがない人も多いかと思いますが、思考実験は、アイザック・ニュートンの万有引力の法則や、アルベルト・アインシュタインの相対性理論などを構築する上で重要な役割を果たしています。

般若心経において、色即是空というフレーズがありますが、無・空を理解するために、この「色」と「空」をベースに思考実験をしてみます。
色は、カラー(Color)という意味も持っているので、ここでは色(カラー)をテーマにします。

ここで、振動(バイブレーション)を与えることで、様々な色に変化する特殊なインクがあるとします。あらゆる色を生み出すためには、このインクは何色であることが必要でしょうか?

黒いインクだと、黒ベースの色になり、青いインクだと、青ベースの色になります。これではあらゆる色を生み出すインクにはなりません。

光の場合は、混ざり合うことで、だんだんと白色光に近づいていく(光の三原色)のですが、インクの場合は、絵の具で経験していると思いますが、混ざり合うとだんだんと暗色すなわち黒に近づいていくことになるので、元の色が濃いとそれ以上淡い色を作り出すことができません。

こうして、思考実験を繰り返してみると、あらゆる色を生み出すインクの色は、無色透明である必要があることがわかります。無色透明であれば、淡い色も濃い色も生み出すことが可能になります。

あらゆるものを生み出すための基盤には特定の形や色を持たないことが必要です。

無・空というのは、何もないということではなく、あらゆるものを生み出すための基盤であるということです。

コメント

  1. ruby より:

    とても解り易い説明をありがとうございます。
    頭ではよく理解できますが、人間の行動や思考に置き換えて想像することが
    難しいです。
    現実では、たとえば、どのような行動や思考になるのか、説明してくださることは
    可能でしょうか?
    或いは、それは体験するだけのものなのでしょうか?

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