方位学では、鬼門ということがよく言われますが、鬼門を探してみると、それが存在するのは日本だけです。
風水の原点となる中国では鬼門というものはありません。
方位学で、東北が鬼門で避けるべきということを書いていたとすると、それは書いている人が場のエネルギーを感知できない人ではないと考えています。
では、なぜ日本だけ鬼門があるのかというと・・・
本来鬼門とされる方位すなわち東北の方位というのは、とてもエネルギーの強い方位であり、それを活用することで運気をもたらすとされており、吉方位になります。
なので、過去の権力者がその方位を独占的に使うために、その方位を忌み嫌うものとして宣伝した結果が鬼門というものになっています。
なので、方位というものの中に鬼門というのは本来存在しません。
これまでの経験から言うと、
北:
地球の場のエネルギーとしての基本方位。北極星などもそれに含まれる。
地球の場のエネルギーとしては、磁北も同じような意味があります。
真北と磁北では日本においては4度ほどの差がありますので、風水などにおいては磁北をベースにしています。
北から南に向けて、地球の場のエネルギーの流れがあります。
なので、寝る時には北枕の方が良いです。
お釈迦様が北枕で寝ていたのですが、そのまま死んだため、日本では北枕を忌み嫌うという風習がありましたが、それは勘違いから来ているもので、北枕というのは地球の場のエネルギーを受け取るにはとても良い方位です。
東:
太陽が昇る方向であり、太陽のエネルギーの基本方位。
日の出を拝するという、日拝はこちらの方位が基本になります。日の出から10時くらいまでの間は太陽の根源的なエネルギーが強いため、日拝をするのにはもっとも良い時間&方位になります。
南:
太陽が南中する方位であり、太陽から地球に授かるエネルギーがもっとも強い方位。
多くの神社が南面していますが、それは太陽からのエネルギーを地球・土地に受けるもっとも強い方位だからです。
神社の南正面に太陽が来る時、その場のエネルギーがもっとも強くなり、参拝するのにもっとも適した時間になります。
西:
太陽が下る方向であり、月が昇る方位でもあります。
月が昇る方位というと間違っている!と思うかもしれませんが、観測の仕方によっては西から昇ります。毎日の一定時間の月の動きを調べてみるとわかるのですが、そのように調べてみると、太陽はいつも同じ場所(南北には移動しますが)にあるのに対して、月は西から昇って東に沈みます。つまり、太陽を昼を司るとすれば、月は夜を司る天体として西から昇って東に沈むことになります。
すなわち、西という方位は、陰を司る方位になり、東との対において陰陽を形成する方位です。
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